週末に千葉のホールで上演されます、『夕鶴』の振付をさせていただいております!
磯谷雪裕さん、椎名友樹さん、盛山小春
ちゃん、遠藤丈也くん、写真を撮ってくださっているのは佐竹麻希さん。
なんでかこの作品の稽古場にはお菓子が潤沢にあります。食いしん坊万歳。
「夕鶴」をモチーフに、人間の汚いところ弱いところ、愚かさを描きながら、一筋の希望を見出すような、シビアなテーマの作品。
お菓子を食べている場合ではありません。
しかも和物!
着物所作でのムーブメントは慣れてないと大変だ!猛特訓が必要だ!
しかし!!
食いしん坊万歳です。和やかな稽古場です。
昨日は最終振付稽古。振り固めとイメージの共有を。
悲しいお話だからこそ、希望的なシーン、前向きに生きる人の姿をムーブメントで創りたくて。
もっともっと世界の広がり、青空の眩しさ、風の心地よさ、人と触れ合う喜び、そんなものを感じながら踊ってもらいたくて、
最終的に、
なぜだ!
「自分の周りの空気がすっごく良い匂いだと思って動いてみて!」
とオーダーしたところだと思われます。
「なんでも、自分の一番好きな匂い!例えば………バターとか!!」
と発言したところだと!!!!
バターて!!!
食いしん坊はあたしだ!!!
お花の匂いとか、草むらの匂いとか、潮の匂いとか、雨上がりの匂いとか、田舎の家屋の匂いとか、大好きな人の柔軟剤の匂いとか、リリカルな例えがいくらでもあったであろうに!!
なぜ私はこともあろうに!!!
バターをチョイスしたのか!!!
ステラおばさんもびっくりです。
具体性抜群なので良し、ということにします。
なんでもいいんだけど、いい匂いの空気を吸うと思うと、呼吸が楽に、深くなるような気がして、優しいシーンを作るときには、最近はよく良い匂いのことを考えます。
良い固めができました。
あと一歩。あと一歩。
ひとつひとつの動きを、セリフと同じように雄弁なものにしたいな。
ジャストなイメージを持ってもらえるように、私も的確な言葉を得たいと切に切に思うのであります。
造花だけど、きっととっても良い匂い。