高校生になると、いろいろなギターを持っている友達が増えてきます。松山千春が弾いていたオベーションのアダマスにあこがれて、まったく音の響かないボウル型ボディのギターを買ったり、なぜか12弦ギターを持っていたり・・・
割と自由な高校だったので、学校にギターを持ち込み、休み時間にはみんなで弾いたり聞いたり、という環境でした。楽しかったです。
今は高校生でもマーチンやギブソンを持っているのかもしれませんが、当時は誰一人海外製のギターは持っていませんでした。消耗品も何か高くで、弦を交換するのも勇気がいりましたね。
このころ、私は「どうせ歌が歌えないんだから、歌わなくても何の曲かわかるように弾けたらいいな」と思うようになりました。要するに、メロディーとコードを同時に弾くということ、つまり「ソロギター」への目覚めです。
当時はコードでジャカジャカ弾くか、エレキで単音の早弾きをするか、という選択肢しかありませんでしたので、これができれば、ギターを弾く仲間の中でも、一歩リードできる!(そして、女の子の前で目立てる!)
選んだ曲は、風の名曲「二十二歳の別れ」でした。
つづく