劇団四季
ミュージカル
オペラ座の怪人
【公演日】
2020年12月3日(木)
【開演時間】
13時30分
【劇場】
JR東日本四季劇場[秋]
【上演時間】
1幕 80分
休憩 20分
2幕 60分
【チケット】
1階 上手
9,900円
【観劇回数】
作品 46回目
劇場 1回目
【評価】
SSS
年間ベスト公演候補
【スタオベ】
【いちばん良かったキャスト】
山本紗衣さん
クリスティーヌ・ダーエ
【メモ】
劇団四季観劇10周年
涙腺崩壊
規制退場あり
・2010年12月3日、前身の四季劇場[秋]『サウンド・オブ・ミュージック』で劇団四季初観劇。それからちょうど10年、記念の観劇は、JR東日本四季劇場[秋]『オペラ座の怪人』を選択
・10年前の初観劇時に出演されていたキャストが2名(秋山知子さん、中橋耕平さん)、奇跡的にこの日もご出演数え間違いがなければ今日で劇団四季観劇860回目だが、あの日3階席に来ていた1人の観客がここまでになるとは、人生は何が起きるかわからないとにかく、縁があった証まずは劇団四季観劇1000回、そして劇団四季観劇20周年を目指す
・新しい劇場というかビルまるごと新築なので、とても綺麗高校生の団体客が入っていたが、新しい劇場を選択したのは正解。日常と別世界に来た感を感じたはず。始まるタイミングで若干ザワついたが、それも間もなく、観劇慣れしていない高校生をあっという間に集中させた舞台の本気度。本物だからこそ伝わった2階席もちらっと下見したが、思っていたよりも近くて、次回2階席の観劇が楽しみ。
・オープニングの志村要さんから、台詞に抑揚ついてキャラが出ていて、それもいつもの志村さんではなくて、年齢を上げた演じ方でその後の別役との演じ分けが良かった最初のオークションから、場にいる登場人物の表情使った演技が凄いこのシーンだけで「演出変更」ではなく「進化」しているのがわかった
・全体的に台詞の意味がより正確にわかりやすくなるように台詞を見直している部分的にじゃなくて、全部残すか変えるか考えたんじゃないだろうか
・アンサンブルさんがアンサンブルではなくて役があるように1人1人がそのキャラクターを魅せていたもはや、アンサンブルという名称は別なものが必要かもしれない。
・山本紗衣さん、ナチュラルメイクで超カワユス系になってて、超ストライクど真ん中以前のメイクより断然いい昨夜、Hello! Projectさん(アイドル)を観てきたばかりだが、かわゆさのレベルも断然良かったかわゆさだけでなく、演技面(特に表情)がさらにというレベルではなく、違う次元に到達したというのが適切で、ストーリーを感情を超細かく表現できている歌唱力も凄くて、口の開け方で音の高さを調整できていて、ビブラートで揺らす時も口というか首から上全体が画になっていた高音も音ではなくて声になっているので、ちゃんと歌詞が伝わってくるこの歌い方、他の方だと真似できないんじゃないだろうか序盤から良すぎて、「エンジェル・オブ・ミュージック」の段階で早くも両眼から涙腺崩壊戸田さんに見つかって、松尾さんが怒られるシーンの「ごめん」のアイコンタクトも超良かったちなみに、今日のチケット、最初は下手を押さえてから、やっぱり上手だと選択しなおしたので、その時の咄嗟の判断は間違いではなかった
・岩城雄太さん、演技系の怪人怪人の「怪」の部分が上手い山本さんへの一方的な一途な愛を表現できていて、動き・歩き方も上手い役デビュー間もないが、期待値を遥かに超えた完成度に仕上がっている歌唱力全開の怪人を期待すると物足りないかもしれないが、演技力でそれ以上にカバーしている
・戸田愛子さん、カワユス系のジリーc台詞も表情も超上手い怪人に対する愛情があるんじゃないかと序盤から思わせた演技力が凄いこの演技力が終盤の重唱での必死さに繋がって、説得力抜群で2つのラブストーリーが出ていためちゃくちゃ上手い
・松尾優さん、カワユス系のメグc戸田さんとの親子感が良かった松尾さんもというかみんなカワユス系のナチュラルメイクになっていて、本来の魅力が出ていた演技も台詞も歌もヒロインレベルのパフォーマンスで、いちばん良かったシーンは、殺されてしまった山口さんを見つけたシーン一瞬の間というか、身体がよろめいてからの悲鳴で、今までの即悲鳴より、リアルさがアップしていた
・お久しぶりの澁谷陽香さん、新しい役の高井治さん、最後の役の髪型が超カワユスで似合っている小山百合恵さんなど、眼が足りないくらいだった
・指揮者がいるのといないのでは、河村彩さんや増田守人さんとのやりとりの説得力がぜんぜん違うのがわかったただ、コロナ対策で、オーケストラボックス内での生演奏ではないので、スピーカーからの音量が大きくて、重唱時に歌詞が聴き取れないキャストがあったところだけ気になったが(キャスト間でマイク音量に差をつけすぎ、重唱なら重なる部分はそれぞれ聴き取れないと意味がない)、新しい劇場、新しい劇団四季をアピールするのに相応しい完成度だった『ロボット・イン・ザ・ガーデン』のように、ライブ配信できないんだろうか