センター試験で寝てしまった

仕事帰りに、センター試験が終わった息子を迎えに行った。
約束の場所に佇んでいた息子は絶望的な表情をしていた。
なるべく平静を装い「ポカ（ポカミス）しちゃったの？」
と問うと、息子はうめくように
「やっぱり寝てしまった。英語、何をしたか覚えていない・・・」と言った。

息子が、いろいろな場面で居眠りをしてしまうことは知っていた。
模試でも居眠りをしてしまったことがあった。
夜更かしをしているわけでもなく、緊張のせいかと思っていた。
センター試験も近づいて睡眠の質を上げるというサプリメントなども試し、休み時間にはコーヒーを飲むようにして備えていた。
まさか本番で寝てしまうことはないだろと、根が楽観的な母（私）は考えていた。
息子の志望は医学部医学科。
田舎の公立高校で部活動や生徒会に明け暮れていた息子が、現役で受かるとも思っていなかった。
だから、その時は力試し程度に気楽に構えていた。
しかし、いくらなんでも本番で居眠りをしてしまうとは。。。
どれだけ辛い思いで寒い中を待っていたかと思うと、いたたまれない気持ちになった。

息子は家に着くなり自己採点をし始めた。
ところが・・・
「山勘でやったところがみんな合ってる！！」
思ったよりは、点が取れていた。
２日目に意欲がつながった。
「がんばれば、保健学科なら勝負できるかも。」
２日目は、眠らずに済んだようであった。

しかし、さすがに、これはおかしい。
母は、ネットで検索をしてみた。
いや、実は今までにも何回か検索はしている。
でも、そのたびにまさかと否定してきた病名があった。