白鳥を巡る蒲見別王の無礼な振る舞い

白鳥を巡る蒲見別王の無礼な振る舞い

冬十一月乙酉朔、詔群臣曰「朕、未逮于弱冠、而父王既崩之。乃神靈化白鳥而上天、仰望之情一日勿息。是以、冀獲白鳥養之於陵域之池、因以覩其鳥、欲慰顧情。」則令諸国、俾貢白鳥。

 

閏十一月乙卯朔戊午、越国、貢白鳥四隻。於是、送鳥使人、宿菟道河邊。

時、蘆髮蒲見別王、視其白鳥而問之曰「何處將去白鳥也。」越人答曰「天皇戀父王而將養狎、故貢之。」

則蒲見別王、謂越人曰「雖白鳥而燒之則爲黑鳥。」仍强之奪白鳥而將去。爰越人參赴之請焉、天皇於是、惡蒲見別王无禮於先王、乃遣兵卒而誅矣。

 

蒲見別王則天皇之異母弟也、時人曰「父是天也、兄亦君也。其慢天違君、何得兔誅耶。」是年也、太歲壬申。


📜出典:日本書紀 巻九


神功皇后:海を越える巫女王
 

第1話|神の声を聞いた姫

 
【あらすじ】
 
幼くして“神の声”を聞く力を持つと噂される姫、息長帯姫。
人と同じ道を歩めない運命を感じながらも、彼女は静かに生きていた。
ある日、夢とも現ともつかぬ中で出会った、憂いを帯びた男――
その出会いが、姫の運命を大きく動かし始める。
 
――――――
 
【本文】
 
息長帯姫(オキナガタラシヒメ)は、幼いころから人と違っていました。
それは力が強いとか、声が大きいとか、そういう分かりやすい違いではありません。
 
 
 
里の人々が米が実らぬと嘆いていた年、帯姫(タラシヒメ)はまだ十にも満たない子どもでした。
大人たちが天を仰ぎ、神を恨み、ただ手をこまねいているのを見て、姫は静かに言いました。
 
「水は、山から流れてきているのでしょう。ならば、その水を田へ引けばよいのです」
 
皆が驚いて姫を見ました。
やがて男たちが山へ入り、姫の言葉どおりに溝を掘ると、乾いていた田に水が満ちていったのです。
稲はたわわに実りました。
 
 
 
また別の年、姫は空を見上げて父に告げました。
 
「三日後、大雨が降ります。川はあふれます」
 
人々は半信半疑でしたが、姫の言葉どおり、三日後に空は裂けるように雨を落としました。
川は濁流となり、低地の家々は水に沈んでしまいました。
けれど、姫の忠告で高台へ移っていた者たちは、難を逃れることが出来たのです。
 
 
 
――この子は、ただの人ではない。
 
そう悟ったのは、父・息長宿禰王(オキナガのスクネのミコ)でした。
姫の内にある霊の強さは、日ごとに増しています。
 
――この娘は、その辺の男の妻になるような器ではない。もっと高い位の者のもとへ行く運命だ。
 
しかし、当の姫自身は、尊き家へ入ることに興味はありませんでした。
人と話せば話すほど、どこか噛み合わないと感じでいました。
 
(皆が見ている世界と私の見ている世界は、少し違う)
 
里の娘たちが誰に嫁ぐかで胸を弾ませている横で、姫はひとり考えます。
このまま誰にも嫁がず、神の声だけを聞いて生きるのも、悪くないのではないか――と。
 
 
 
そんなある夜、姫は夢とも現ともつかぬ光景を見るようになります。
 
夜霧の中に、広い水面。
湖とも海ともつかぬ、果ての見えぬ水のひろがり。
月の光を映して、黒く、静かに揺れています。
 
その向こう岸に、ひとりの男が立っていました。
 
高貴な衣をまといながら、ひどく憔悴した男。
顔立ちは整っているのに、瞳の奥に深い疲れと悲しみを宿しています。
まるで、重い石を胸に抱えたまま、遠い岸を歩き続けているような男でした。
 
姫は最初、その男をただ水越しに眺めるだけでした。
けれど夜を重ねるごとに、姫はその男が、国を動かす立場にあることを知ります。
 
湖の向こうには、無数の火が灯っています。
人々の祈りと期待と信仰が、星のように集まり、
その中心に、あの男は立たされています――逃げ場もなく。
 
(あの方は……ひとりなのだわ)
 
不思議なことに、姫はその男に強く心を惹かれていました。
名前も知らぬのに、ただその憂いに、胸が締めつけられるのです。
 
そして、ある夜――。
 
夢の中で、姫の耳に、低く澄んだ声が響きました。
 
「息長帯姫よ」
 
それは人の声ではありませんでした。
山鳴りのようであり、海鳴りのようでもある、天と地のあいだから降りてくる声。
 
「あの男のもとへ行け」
 
姫の胸が、どくんと脈打ちました。
 
「汝は、皇后となり、国を導く」
 
その瞬間、姫の脳裏に浮かんだのは、あの憂いを帯びた男の姿でした。
高貴な衣、疲れた瞳、押し殺したような悲しみ。
 
(……あの方が、大王(おおきみ)……?)
 
声は続いた。
 
「汝の知恵と霊は、天の下を救うためにある」
 
姫は、息をのみ、しばらく動けませんでした。
自分が皇后になる――そんな未来を、これまで一度も望んだことはありません。
 
けれど。
 
あの男の憂いを思い出すと、胸の奥に、静かな熱が生まれます。
 
(もし……あの方が、ひとりで苦しんでいるのなら)
 
自分にできることが、あるのではないか。
 
夜明け前、姫はひとりで外に出ました。
東の空が、わずかに白み始めています。
 
姫は、胸の前で手を組み、そっとつぶやきました。
 
「……神よ。
 それが定めなら、私は――逃げません」
 
そのとき、どこからともなく、風が吹きました。
まるで、姫の覚悟を確かめるように。
 
 
 
姫は、まだ確かには知りません。
あの夢に現れた男こそ――
即位して間もない、第十四代天皇、足仲彦天皇(タラシナカツヒコのスメラミコト)であることを。
 
――――――
 
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
次回・第2話「英雄の影に立つ大王(おおきみ)」では――
 
英雄の子として即位した足仲彦尊は、自分自身の価値を問いながら、王としての在り方を模索していく。
 
2月10日(火)21時公開予定。
どうぞお楽しみに。

こんばんは。

いつも読んで頂きありがとうございます。

 

今日は、少しあらたまってのお知らせがあります。

 

このたび、

神功皇后(息長帯姫)を主人公にした歴史小説の連載を、スタートすることにしました。

 

タイトルは

『神功皇后  海を越える巫女王 

―― 神に選ばれ、運命の渦を行く

 

 

 

古事記・日本書紀、そして各地に残る伝承をもとに、

「神に選ばれた女性、息長帯姫(のちの神功皇后)が、どのように皇后となり、国を導いていくのか」を、

物語として描いていきます。

 

●神の声を聞く姫

●英雄・ヤマトタケルの影に苦しむ大王

●二人が運命に導かれ、結ばれた先にある物語

 

記紀と伝承をなるべく忠実に取り入れてながらも、創作を交え、その間にある「人の心」を、大切に書いていきたいと思っています。

 

 

🗓 更新予定

📖 小説:週1回/毎週【火曜 21時】更新予定

 

第1話

▶ 「神の声を聞いた姫」

は【2月3日(火)21時】公開予定です。

 

いつもの4コマや日記とは少し違う、

“物語”をお見せできる連載になると思います。

 

よろしければ、ぜひお付き合いください🙇‍♀️

 

 

また、このブログでは、

📚 古事記・日本書紀や伝承の世界を、

できるだけ「わかりやすく・楽しく」伝えるために、

4コマ漫画を週1で連載しています。

 

✔ 神話や古代史に興味はあるけど、難しいのはちょっと…

✔ 登場人物が多くて混乱する…

そんな方にも、クスッと笑いながら読んでもらえる内容を目指しています。

 

 

🗓 今後の更新予定

🖼 4コマ漫画:週1回/毎週【金曜 18時】更新予定

 

これからも、

 

・日本書紀4コマ

・神功皇后の小説

・現地取材や伝承レポ

 

この3本柱で、古代日本の世界を発信していきます。

 

 

✏️現地取材や伝承レポ

 

については、より濃い内容のものをお届けする為に、しばらく準備期間とさせて頂きます。

 

全体的な更新頻度は下がることになりますが、より読み応えのあるものが提供できるよう頑張りますので、

今後とも、どうぞよろしくお願いします🙏✨✨

 

皆さま昨日は沢山のお祝いの言葉ありがとうございました照れ照れ照れ

 

 

 

さてさて、今日の記事は、まだ終わっていなかった旅の思い出振り返り。

武雄市で泊まった宿について。

 

京都の旅館、京町屋の建物と車

 

佐賀県武雄温泉 大正浪漫の宿 京都屋

佐賀県武雄市武雄町武雄7266-7

 

武雄温泉 京都屋のロビー装花

 

1910年(明治43年)創業という、100年以上の歴史がある旅館です。

 

武雄温泉の宿、京都屋のラウンジ空間
 
個人的に刺さったのはこの空間!!!
宿泊者が無料でお茶できるスペース。
雰囲気がめちゃくちゃ素敵✨✨

 

武雄温泉の宿 レトロな蓄音機と内装

 

私がチェックインした時は最初このスペースに誰もいなくて、私が独占。

 

武雄温泉 京都屋 コーヒーメーカーとカプセル
 
このコーヒーマシンを使って自分で好きにコーヒーを飲んで良い仕様。
4種類から味が選べます。
 

こういうコーヒーマシンあると良いよね。と思ってネットで調べたら売り切れてました。
 
同じメーカーの違うのならありました!
 
 
武雄温泉の宿、京都屋の食器棚
 
そして、見て!なにやら沢山のカップが並んでいますよ。

 

武雄温泉京都屋のアンティークカップ
 
どれも可愛くてどれにしようかすごく迷います。
他にお客さんもいなかったので、じっくり悩んで決めました。

 

武雄温泉の宿、京都屋のアンティークなティーカップ

 

素敵!おしゃれ!嬉しい!

これだけでかなりテンション上がりました。

ひとしきり写真撮ってほっとひと息ついていたら、他にお客さん来たので、ほどほどの所でこの空間を出ました。

 

武雄温泉の宿、京都屋の装飾品

 

他にも、1階には見どころ沢山。

 

武雄温泉の宿、京都屋のレトロな空間

 

 

武雄温泉の宿にあるグランドピアノ

 

 

武雄温泉の宿にあるオルゴール

 

オルゴールです。

 

武雄温泉の宿、オルゴール展示

 

 

武雄温泉の宿、オルゴールコレクション

 

 

武雄温泉 京都屋のオルゴール

 

 

京都屋のエレベーターとモザイクタイルの壁

 

エレベーターもオシャレ。

 

武雄温泉京都屋のエレベーター 2F

 

 

武雄温泉 京都屋 部屋番号202のドア

 

部屋はこんな感じ。

 

武雄温泉の宿「京都屋」の和室ベッド。

 

私は大体いつも、どこかに旅行するときは安く済ませる為にとビジネスホテルかドミトリーにばかり泊まるのですが、ちょっと良い宿はやっぱり良いですね。(といってもそんなに高いところには泊まっていませんが…。)

 

武雄温泉 京都屋の無料コーヒーコーナー

 

特段「朝食付き」というプランでもなかったのですが、無料でちょっとした朝食の提供がありました。

パンとサラダとドリンクが頂けます。

 

武雄温泉 京都屋の無料朝食パン

 

パンがオシャレに並んでる~。(すでに他の人達が取った後だからスカスカな状態になっている。)

 

宿のアンティークからして思っていましたが、ここの宿の方のセンスが好きですね。

 

武雄温泉の朝食:パンとスープとコーヒー
 
ちなみに温泉の様子は↓公式HPへ。

 

室内と露天風呂とサウナもあって、とても気持ち良かったです😊

お湯単体で見ると嬉野温泉の方が、美肌になりそうな滑らかさがあって好きでしたが、お風呂全体の雰囲気はこちらの方がくつろげて良かったです。

夕方、夜、朝の3回入りました♨️

 

 

 

以上、武雄編も終了!

嬉野温泉の武雄温泉も満喫した、良い旅行でした♪

 

本日、1月30日は私の誕生日です♪

おめでとう私☆

 

ディズニー プリンセス イマーシブ体験

 

というわけで先日、妹のおごりで「ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス」に行ってきました。

 

サムネイル

「ディズニー・アニメーション」は分かるけど、「イマーシブ・エクスペリエンス」って何?

 

イマーシブ(immersive)は没入感、
エクスペリエンス(experience)は体験を意味するわ。

サムネイル
 
「ディズニー・アニメーションの世界を映像と音楽で没入体験!」ということだそうです。
 
ディズニープリンセス展:白雪姫、シンデレラ、オーロラ姫
 

福岡市博物館 特別展示室
福岡県福岡市早良区百道浜3丁目1−1

会期:2025年10月13日(月)~2026年2月1日(日)

 

 

今まで、東京・大阪・富山・岩手であってきたらしいです。

福岡の後も、きっとまた別の場所で開催されるのでしょう。

 
ミッキーの船と風景の展示
 
会場に入ると、ちょっとしたフォトスポットがあったりして。
更に進むと、一旦係の人に止められて、人数がある程度そろうと説明を受けて、音楽と映像が流れる部屋に通されます。

 

ディズニーアニメーション体験、ミッキー像と絵画

 

部屋は前面と、左右が大きなスクリーンになっていて、基本的に今までの様々なディズニー映画のワンシーンが良い具合に編集されてオムニバス形式で流れます。

で、これが、既存のディズニー映画のシーンそのものではなくて、ほんと、良い具合にメイン画像と背景で流れる画像と、って感じに分割されたりオリジナルの飾りの映像が挿入されていたりしています。

 

塔のラプンツェルとランタンの映像

 

映画で見るよりも、自分の周りいっぱいにランタンが飛んで見えたり、キラキラふわふわ、シャボン玉に囲まれたり。

 

ディズニーアニメーション光の体験、カップル抱擁

 

タイミング的に、二部の途中(ほとんど二部が始まったばかり)から見たのですが、二部をもう一回見ました。

 

一応二部構成になってはいましたが、特別前後関係があるわけではないので、二部の最後を最後に見ないといけないわけではありません。

やっぱりここが一番面白いところなので、時間かけてゆっくり見て楽しみました♪

 

知っているディズニー映画もあるし、知らないディズニー映画もいっぱいあって、見てないディズニー映画も見たくなります。

 

アナ雪の展示:ストーリーボードとイマーシブ体験

 

部屋を出て進むと、ヴィラン(悪役)の部屋があったり、絵コンテがあったり、

 

美女と野獣のステンドグラス、バラで装飾

 

フォトスポットがあったりしました。

 

美女と野獣のダンスシーン

 

私たち姉妹は実は「ミッフィーのドリームストーリーブック」を想像していたので、フォトスポットがメインだと思ってました爆  笑

あれに比べれば、フォトスポットは控えめ。

 

 

何より、ディズニーの方は人数制限・時間制限をして入れかえとかではないので、自撮りをするでは「ミッフィーのドリームストーリーブック」の方が撮ることに専念できました。

 

プルートのイラストと描き方ガイド

 

最後に面白かったのが、お絵かきコーナーがあったこと!

↑は私が描いたプルート。描き方を見ながら描いたのですが、上手じゃないですか⁉

自画自賛照れ

 

ドナルドダックの描き方とミッキーマウスの絵

 

↑は妹。

 

お絵かき楽しくて、用意してある全種類描きたい位でした爆  笑

この後はお土産コーナーを楽しんで、去りました。

 

 

 

ディズニーはやっぱり、夢があって良いですね♪

ディズニー映画は多分半分も見ていない程度のにわかファンどいうか、ファンと呼べるか怪しいところですが、ディズニーの世界観は大変好きです。