先日、結果発表があった、エブリスタの「ご当地」ミステリーコンテスト。

 

「識閾下の悪魔」が受賞しました。

 

講談社が主催するメフィスト賞の上段(最終候補)まで行った落選作品を、改編したものです。
冒頭に舞台となる英国ダンウィッチは、実在する怪奇スポットです。
終戦から10年。イングランドのスコットランドヤードに勤める警察官のフロッガーは、心霊ツアーに参加した先のダンウィッチ村で、ユング心理学を専攻するスイスの女子大生のグィネスと出会う。そこで、フロッガーが語った、幼少期の怪異とは・・・。
しかし、超心理学を駆使するグィネスは、サイコメトラーの能力を使って、フロッガーの潜在記憶を閲覧し、その怪異を解明してみせるのだった。
そして一年後、二人はイギリス占領下のドイツで、悪魔の憑依による、連続殺人事件に挑む。
魔女の森。魔女の幽霊。聖堂騎士団の遺物。ナチスの実験。降霊会。
二人は予想だにしない真相へと辿り着く。

 
小説 ミステリー

識閾下の悪魔 ご当地ミステリーコンテスト入賞作品

著:夢野津宮 「識閾下の悪魔」続編執筆中

選評:

悪魔の憑依によると見られる謎の連続死事件。魔女、ナチスの実験、降霊会と怪奇ムードを次々に盛り立ててくれます。探偵役は、他人の脳に潜入できるヒロイン。これだけの要素を詰め込んで、作品にまとめる力量に感服しました。事件に挑む男女ペアも、清々しいキャラで、さらなる活躍を読みたくなります。