この年になって人生を振り返ってみた。
自分は能力が無く、生きていくための覇気もなく、何のために生きているのか
何も確信が持てない中、時間だけが過ぎていった。
嫌なことばかりの人生だったと思い込んでいたが、自分は大変多くの人や
大変多くの音楽・文学・映画等に影響され支えられ、施しを受けて渡ってこれた
ことを忘れてしまっていた。
車を運転していて、何回も信号が青の時、スムーズに走り去ったことはいっぱい
あったはずなのに、たまたま各駅電車みたいに、すべての信号が赤で止まって
しまうと「ああ・・・なんて俺は運が悪いんだ。」などとイライラしてしまう。
そのときの自分は、スムーズに信号を通過していたことは、みじんも覚えていない。
自分をイライラさせ、傷つけ、落ち込ませる人間がいたなら、それと同じくらい
自分を助け、励まし、元気づける人がいるものだと知ろう。
裸で生まれてきたんだ。裸で死んだところでイーブンじゃないか。
感謝の気持ちを常に心の刻んで生きていこう。