おはようございます。
本日は最近のトレンドとその先について話をしてみたいと思います。
2022S/Sコレクションの主人公はY2Kファッションでした。
Y2Kとは「YEAR2000」の略語で1999年席末を揺るがした
パソコンのバグハプニングの名前から由来しました。
名前だけでも世紀末とミレニアム時代を思わせるY2Kは、
現在のファッション界で当時の流行をモチーフにしたスタイルを指す
用語として復活したのです。
Y2K
BLACK PINK ジェニーSNS
MUSINSA
ニュートロファッション、レトロスタイリングと区別される
Y2Kの最大の違いは「西洋ハイティーンムード」から来たということ。
ベルベットトレーニングスーツ、骨盤の近くに流れ落ちるように羽織る
ローライズパンツ、ボールドな感じのアクセサリー、愛しくて華やかなカラーパターン
の組み合わせなど、2000年代の西洋ハイティーンスターの感性が
にじみ出るアイテムを活用するのがY2Kの核心でございます。
そしてこの大衆達のニーズにあわせてブランドも2022S/Sコレクションを展開しました。
Dieselの2022S/Sコレクション
ACNE STUDIOの2022S/Sコレクション
このブログを読んでる皆さんがある程度よく出かけて服に関心があるとしたら、
街並みでよく見たスタイルだと思います。
ここで気になるのがY2Kが街並みを支配しているこの時、その次は
なにが襲ってくるのかということです。
推測してみると、また他の過去の流行が浮かぶとおもいます。
真理とは言えませんが、鳥肌が立つほど正確なファッションの法則がございまして
流行りは20年周期で戻ってくるということです。
この法則から読んでみると簡単に三つに分けられると思います。
Indie Sleaze(インディースリーズ)
2008年 Niko AchtipesとCobrasnake(Indie Sleazeのシンボル)
2006年から2013年の間はクールガール風のインディースリーズスタイルが主流でした。
ヒップスターファッション、1980年代のマキシマリズム、
1990年代グランジ・ルックが入り混じってぼろく見え、
どこか混乱しているインディーズスタイルはグラマラスとは程遠いですね。
直接作って着た感じもあります。
しかし、このスタイルで一番大事なのは快楽主義的な感じが
いっぱいにじみ出ているということです。
つまり、インディーズスタイルはパーティー文化と切り離せないということです。
インディーズスタイルは今TikTokからZ世代の間で結構流行っています。
Z世代がこのスタイルに嵌る前に、ミレニアル世代がまずこのスタイルに注目しまして
Y2Kスタイルもそうやって登場した時と全く同じ流れなのです。
今、Z世代はライン付きのイヤホンやコンパクトな
フラッシュカメラに熱狂しているのも同じ感じでしょう。
一時、私たちがレコード盤とポラロイドカメラに興奮したようにですね。
コーチのインディースリーズで解釈したヴァーシティジャケット
Saint Laurentのハイグラムインディースリーズルック
Scene(シーン)
LMFAO
ネオンカラーのスキニージーンズ、同じ色のコンバーススニーカー、
シャッターサングラスまで、シーン(Scene)スタイル覚えていますか?
シーンスタイルは2000年代初期に登場した下位文化で、その時期大人気を集めました。
スキニージーンズにタイトなTシャツ、いろんなパターンがたのしんでたシーンスタイルは
濃ゆいアイライン、スタッド装飾たっぷりのベルト、外側に伸びた髪型…。
ジョナス·ブラザーズがシーンスタイルで登場し、LMFAOを含む様々なミュージシャンが
シーンスタイルのカラーとプリントを大衆に知らせ、
シーンスタイルは主その時代のシンボルになりました。
現在の男性ティクトーカーのヘアスタイルを見たら過去のシーンスタイルと
比べてスタイリング方式だけ変えたぐらいです。
各ブランドでもカラフルで華やかなパターンを使っています。
人気だったニュートラルカラーのミニマルルックの代わりに、明るく目立つ色を披露します。
もうすぐ完全にトレンドとして価値を高めると思います。
ポップパンクスタイルルックのMachine Gun KellyとMegan Fox
有名ファッションブロガーのAudrey Kitching
Twee(トゥウィ)
2016年米国ドラマ<ニュー·ガール>のZooey Deschanel
「2013年のジュイ·ディシャネル」、 トゥウィスタイルをの代名詞とも言えるでしょう。
「極度に、またはすごく独特で綺麗で感性的な」という意味の「トゥウィ(Twee)」。
トゥウィスタイルの核心は(ジュイ·ディシャネルのような)
子供のような突拍子もないところです。
ボタンを首まで埋めて、すっきりさと純粋が共存するトゥウィスタイルは、
インディーズスタイルの正反対だと言えます。
ペプラム飾り、ピーターパンカラーシャツ、パールネックレス、
フレアスカート、小さなタイを考えればいいです。
2012年、テイラー·スウィフトは「1950年代の主婦」から影響を受けた
ルックを通じてトゥウィスタイルを見せてくれました。
またマシュー·ウィリアムズは最近、
GIVENCHYの2022S/Sレディ·ツーウェアコレクションで
ペプラムデザインを披露し、TikTokでハッシュタグ#tweeは
1億800万ビューを達成しました。
男性服と女性服の境界が崩れていく今、トゥウィスタイルは
ジェンダーレスデザインの完璧な例だとも言えるでしょう。
2012年テイラー·スウィフト
GIVENCHYの2022S/Sレディ·ツーウェアコレクションでのペプラムデザイン
トゥウィスタイルの2022F/WのCHANELコレクション
こうやって2000年代のY2Kファッション以降、様々なスタイルが続いて登場しました。
ネットでお互いのスタイルを共有してから、ファッションは
非常に多様な「-コア」ルックに分類されました。
その流れにそのまま沿って行けば、現在の巨大なY2K流行が過ぎた後、
ファッションは再び様々なスタイルに分かれるでしょう。
しかし、ファッションで最も重要で楽しい要素は各自が好きなように選べるという点です。
皆さんのご希望のスタイルを追求してください。
それが正解なので。
参考:「VOGUE KOREA」José Criales-Unzueta