★おととい(23日)、東京・日比谷のシアタークリエで上演中のミュージカル「ナビレラ」(6月8日迄)を拝見。タイトルだけでは中味が判然としなかった。客席に着いたあと、すぐにパンフレットを開いてみた。何ページかめくった時に分かった。ナビレラとは韓国語の古来の単語で「蝶のように」という意味とか。なるほど、そういえばタイトルの下に「それでも蝶は舞う」とあった。バレエという夢に70歳で挑戦する老人と若い男性バレエダンサーの物語だった。老人・ドクチュルに川平慈英。そして、バレエ団団長から老人の指導を命じられたのがチェロク(三浦宏規)だった。舞台が進行していくと、老人がバレエに挑戦する心?が見えてくるのだった。ストーリーも波瀾万丈だったが、やっぱり一番の見せ場はバレエだった。指導役の三浦は5歳からクラシックバレエを始めたとあって素晴らしいの一言。だが、生徒役の川平は? 彼の舞台はけっこう拝見しているが、バレエは見たことがない。しかし、猛げいこの成果だろうか。フィナーレでは、ターンまで披露して盛大な拍手を浴びるのだった。しかし、彼が抱えていた病は次第に…★(随筆家・夢野幸大)