世の中には男と女しかいないからこそ・・・ | 札幌 ファミケア プリズム翠 (障がい支援、介護、子育て支援・起業支援)

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札幌在住。32年にわたり、難病の母親の介護をしてきたいわゆるヤングケアラー経験者です。また、保育士や介護福祉士の業務経験から、介護、障がい、子育てに関わるご相談お受けしています。本業は障がい福祉サービス事業所で相談支援専門員として福祉支援の仕事をしています。

福祉支援・福祉情報発信・プリズム 吉田綾子です

 

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男だから・女だから

 

この言葉が異様なほど嫌いです。

我が家は両親がそのように私と兄を

育ててきました。

 

それは私にとって

差別的と捉えてしまうような

事も多々あったからなのだと思います。

 

今でも忘れられない保育園年長の時の

クリスマス・・・

 

クリスマスプレゼントに

兄には当時高価だった

パソコン(パーソナルコンピューター(笑))

を買い与えた父。

その年、私にはプレゼントはなくて、

ずっとほしかった人形を

クリスマスに買ってもらうと約束したのに、

両親は

 

お兄ちゃんは男の子で、お父さんの会社を継ぐから

このパソコンが必要なの

綾子みたいに遊ぶためのおもちゃじゃないの!

今年はクリスマスケーキで我慢しなさい!

 

と言われ買ってもらえなかったことは

未だに忘れられません。

お風呂へ入る順番、ご飯を食べる優先順位や

盛る量も父や兄が優先。例え父と兄に取り分けた残りが

無くなったとしても私と母は我慢・・・

我が家は男を立てることを母も大切にしており、

事あるごとに

 

綾子は女の子だからダメ!

 

と言われて禁止却下されて育ちました。

それは大人になってからも同様で、

 

父は私が人前へ出ることを

 

女なんだからもう少し大人しくしなさい

 

と言う人でした。

なので、

こうして時折メディアなどに出ていることも

父は知りません。

昔、新聞にインタビューされ

その記事が地元紙に掲載されると

親戚がそれを見つけて

 

綾子ちゃんが新聞に出ていたよ

 

という事を言われた時、即私に電話が来て

 

恥ずかしいことするなよ

お母さんとお父さんが恥をかくじゃないか。

お前は女なのに何やってるんだ?

 

と言われたことがあります。

別に恥ずかしい内容の記事ではありません。

子育て支援の記事でしたが・・・

メディアでの取材で、父のケアをしている様子を

撮影したいという要望もあったのですが、

そんな父なので、

記者に何を言うかわからないので

お断りし続けてきました。

 

兄は仕事柄、時々専門記事を書いたり、

一部のメディアへの露出があったり

するのですが(専門的な分野でですが)

それは自慢で、親戚にも見せていた両親。

私は女で

女がメディアなどに露出することは

しゃしゃり出るようなイメージなのでしょうね。

 

女の管理職、トップなども両親は

 

女はそこまで出世する必要はない

 

という人たち・・・

男とは

 

女とは

 

という言葉に

敏感すぎるほど敏感に反応してしまう私・・・

 

今の社会はそんな風潮は

少しずつ緩和されてきている中でも、

まだまだうちの両親のような考えを持つ人は

一定数いるのです。

昨日初めましての方とお会いして

性別を感じさせない立ち居振る舞いを

拝見して、

 

素敵だな~

性別って何だろう?

 

と考えさせられたのです。

 

この世の中は色々な人がいますが、

男と女しかいないというのは事実ですが、

でも、それはあくまでも分類上の話・・・

公的な用紙の性別欄に

『男・女』で〇をつけることを

少しずつしなくなった事は、世の中の性別に対する

見方に変化が出てきた証ですね。

 

性別に関係なく色々な生き方を選べる世の中に

なってきたことは、ある意味

 

生きる幅が広がってきた

 

気がします。