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 オススメの一冊ですかぁ……

 いや、一冊に絞るのはとても難しいので、何冊かチョイスしてみます。

孤島の鬼 (創元推理文庫)  やはり江戸川乱歩の作品を紹介しなければと思ったのですが、これがまた難しい。好きな作品は多いのですが、その中でもとなると……『孤島の鬼 』でしょうかね。『影男 』も好きなんだけど、人に勧めるとなったら……『孤島の鬼 』かなぁ。日本探偵小説全集 (2) (創元推理文庫 (400‐2)) あ、あと『パノラマ島綺譚 』も忘れられませんね。個人的な乱歩体験となると、『芋虫 』なんですけどね。

 とりあえず、本としてオススメするなら、乱歩の代表作をうまくセレクトした『日本探偵小説全集(2)江戸川乱歩集 』(1984年、創元推理文庫、1,260円税込)と、『孤島の鬼 』(1987年、創元推理文庫、693円税込)の二冊でしょうか。これで乱歩が気に入ったら、他にも文庫とかいっぱい出てますので、いろいろ読んでみてください。

 何か、乱歩作品についてチョイスしてると大変なことになっちゃうので、別のものに。

ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)  夢野久作の『ドグラ・マグラ 』はオススメの一冊です。といっても、なかなか読むのに勇気がいるかもしれません。かなり、大部ですからね。ただ、最近はもっと分厚い小説もいっぱいありますから、厚さだけなら問題ないかな? ようは中身です。とにかくすごい作品です。個人的にお薦めなのは、『日本探偵小説全集(4)夢野久作集 』(1984年、創元推理文庫、1,260円税込)です。この本は、「夢野久作集」と言いながら、「ドグラ・マグラ」+αとなっている一冊。何せ、分厚い文庫の五分の四は「ドグラ・マグラ」なのですから。私自身は、別の文庫で持っていたりしますが、いまから読むという人にはこれがオススメなのです。

ドグラ・マグラ [DVD]  ちなみに、「ドグラ・マグラ」は1988年に映画化されました。これはこれで面白い作品に仕上がっていますので、一見の価値ありです。2004年にはDVD化もされましたので、気軽に見られます。松本俊夫監督、桂枝雀、室田日出男、松田洋治ほかの出演です。

 また、昨年には『ドグラ・マグラ(まんがで読破) 』(2008年、イースト・プレス、580円税込)も発売されているようです。最初にこの漫画版を読んでみるのもいいかもしれません。

片想い (文春文庫)  そして、人気作家である東野圭吾作品から。私は東野圭吾作品はあまり読んでいないのですが、数ある作品の中から『片想い 』(2004年、文春文庫、800円税込)をオススメします。東野圭吾の「片想い」とは、性同一性障害を軸に据えたミステリー作品です。

 実はこの作品に関しては、文庫化された時に、このブログでも「【書評】人の存在を考えさせるミステリー~東野圭吾『片想い』 」というエントリーを書きました。もしよければそちらも見てください。その後、思うところがあって「ある性同一性障害者の死 」も書きましたが、状況はあまり変わっていないかもしれません。

 もちろん、性同一性障害を知らなかったり、興味がない人でも楽しめる作品だと思います。

 そして、この性同一性障害をテーマにした作品といえば、本ブログでも何度か紹介してきました、中間淳生 のコミックス『夜明け前 』(2008年、 りぼんマスコットコミックス クッキー、420円税込)も読んでみてください。オススメです。

 オススメの本を紹介するのは難しいですね。今回はこんなところで。

★☆ オススメコミック ☆★
『夜明け前』表紙