03月31日は「〜春を感じよう!桜撮影会〜」でした。

本日は、04月29日でのグループ卒業が決まっている、此花このはについて、撮影会の感想や写真も交えながら、このはへの今の想いや思い出を率直に書いていきたいと思います。



2019年、地下アイドルを推し始めた僕は、24区を通じてSHOWROOMという配信アプリの存在を知ることになる。

直接会えるわけでもない、会ったこともない配信者に課金する人はバカか石油王のどちらかだと思っている僕は、会ったこともない配信者に課金したことは一切ない。ただ、一人の存在を除いて。

後にも先にも、会ったことがない配信者に課金したことがある配信者は、僕は一人しかいない。前原みゆ。そんな名前の彼女は、配信を通じてある美少女コンテストに挑戦していた。

最初はなんとなく眺めていたが、徐々にコメントをするようになると、彼女の作り出す部屋の一体感や雰囲気が心地よく感じるようになり、無料でできる応援をするようになった。彼女の素朴ながら可愛いルックスや、拙くも愛らしい対応に、いつしか有料の課金アイテムで応援するようにもなった。あれから5年近くが経過するが、僕は未だに会ったことがない配信者に課金したのは彼女だけである。



それから3年が経ち、2022年。彼女の存在をほとんど忘れかけていた頃、大阪24区ガールズが現(旧)体制を終了。新生大阪24区ガールズとして、2名の新人アイドルが加わることになった。

どこかで見たことがあるようなないようなその新人アイドルは、このはという名だった。最初の日に物販に並ぶと、全く会話が盛り上がらず、もうしばらく彼女に並ぶことはないだろうと思った。すると、その物販時間中、あるファン仲間の人がtiktokの画面を見せてきた。「この子、名前が変わってる。24区の新メンバーだ」とその人は言った。

僕は目を疑った。それはあのとき、間違いなく画面の向こう側で応援していた彼女に違いなかった。僕はもう一度、このはという新人アイドルの列に並ぶと、「君、前原みゆちゃんなの?僕、◯◯◯って言うんだけど。ほら、あのコンテストの時に応援していたんだけど」と伝えると、彼女はすぐに饒舌になった。一回目の全く盛り上がらなかった物販とは全く異なり、話は弾みに弾んだ。その日、結局その新人アイドルの物販を4回ループすることになる。


地下アイドルは、直接話せるのが当たり前である。その当たり前に慣れすぎて、アイドルと直接話せるというありがたみを僕は忘れかけていた。

アイドルとは、本来直接は話すことができない尊い存在である。彼女はそんな感動を、画面の向こう側にいた子に会えたという感動を、久し振りに味あわせてくれた。


配信者として最も応援していた女の子が、自分の推しているアイドルグループに新メンバーとして入ってくるという奇跡。これはけっこう凄い確率なのではないだろうか。彼女はしばらくすると、此花このは、という名でアイドル活動をしていくことになる。



それから約二年が経ち、彼女は新生24区からの卒業を発表した。

そしてつい先日である、03月31日に桜撮影会が開催された。僕はこのはの枠は一番最後の枠を取っていた。

休憩時間であるはずの時間に、いつの間にか始まっていたチェキ会で、このはの列に並ぶ。このはの私服チェキはだいぶんレアな気がするので、このはを優先して並んだら他のメンバーのチェキ会は終わっていた。出遅れたのは反省だが、このはの私服チェキが撮れたのはとりあえず良かった。



撮影会の最後の枠を取っていたのだが、「◯◯◯(僕の名前)なら休憩できるから最後は助かる」と言われる。最後に休憩するんじゃないよ。このははいつの間にか僕との会話はだいぶ適当にするようになったのだが、よく捉えれば気を許してもらえていると取れないこともない。こじつけだけど。


撮影会の番が回ってきたが、明らかに疲れが見えていたので、ほとんどの時間をベンチに座り過ごした。まあこの日はロング枠が2つに個枠が18とかなりの長丁場。そういやあこのはがよくこんな長い撮影会を短縮もなく受けたもんだ。やはり卒業するから、少しでもたくさんのファンと話しておきたいという気持ちはこのはにもあるのだろう。



最初に24区に入ってきたこのはは、配信で見つけた時から3年が経過していたとは思えないくらいの純真さや、男性に不慣れな点を見せていたように思う。それがこの二年で、このははかなり擦れたように感じる。あの頃の彼女は見る影も無く、僕が好きになった頃の前原みゆちゃんの面影はもうない。だからといって今のこのはを嫌いになったわけではなく、ポジティブに考えれば変わっていくこのはを見れたのは悪いことではない。


主な話題はやはり卒業について。気軽に会えるところで活動しても、僕はもう二度と会いには行かない。気軽に会えるところには二度と降りてくるな、という話をした。

「この女優(モデル)さんに(僕は)認知があるんだよ」と、TVを見ながらファンに語らせるのがお前ができる一番の恩返しだから、抜群ではなくともある程度はちゃんと売れろよアホと言って個枠の時間終了。最後に、4月28日のオフ会は、このは予約で参加すると約束。

このはとのオフ会は、本来なら一つの部屋で過ごす形式よりは、屋外を回る方が良かったのだがこればかりは仕方ない。以前に開催された、ひらパーオフ会の時のこのはとの思い出が印象深かったのだが、「ひらパーオフ会がいいな」と言った時に、このはが口にしたひらパーオフ会の出来事は互いの共通認識があり非常に嬉しかった。


既に推しメンが存在した24区に入ってきたことで、このはをグループ一推しとすることはできない二年間だった。違うグループに入ってくれたらと思ったこともあったが、(情報を探すのが得手ではない僕は)違うグループにこのはが入っていたらきっと見付けることすらできなかっただろう。万が一見つける事ができても、24区と現場が分散することにもなるし、結果的に24区に入ってくれたことでたくさん関わることができたんだと今では思えます。


アイドルさんは尊い存在だと僕は思っていて、アイドルさんに「お前」とか「アホ」とかそういう言葉を使うファンのことが、僕は大嫌いである。僕自身、おそらくこのは以外にそんな言葉を使ったアイドルさんは存在しない。

が、僕はこのはに対しては直接そういう言葉を使うことが少なくない回数あった。これはもちろん罵倒する意味で使った言葉ではなく、スターに対する期待の表れのようなものである(のかもしれない)。

このはのファン層はそんな感じではないので、僕のこのはに対する立ち位置は的確な距離感で過ごせたんだろうと思う。このはからの好意に甘えることも多かった二年間だったが、幸いにもこのはに嫌われているなと思うことはなく二年間を過ごす事ができた。

あと一ヶ月、このははきっとがむしゃらに一生懸命最後のアイドル人生を駆け抜ける、、、なんてことはないと思う。良い意味でも悪い意味でも、次の活動に向けた余力を残す過ごした方をするに違いあるまい。が、それもこのはらしくていいではないか。


単純なダンスパフォーマンスはポンコツなこのはが、グループの一番人気として君臨したことで、アイドルとはなんたるかを改めて見せ付けられた気がしました。

残り一ヶ月を切りましたが、最後まで彼女らしく過ごすこのはを少しでもたくさん見たいなと思っています。アイドルをやってくれて、24区に入ってくれて本当に感謝しています。