NHK大河ドラマ「龍馬伝」を、毎週かかさず見ています。4月10日号のクロワッサンをめくっていると、「龍馬伝」の脚本を担当している福田靖さんの記事に目が止まりました。


この方はめったにメディアに出ないそうですが、記事は4ページにわたる特集インタビュー。「今回の大河ドラマは過去の大河と違って、主人公以外のキャラが相当立っているのはどうしてなんだろう」、と気になっていたので、記事を興味深く読みました。


福田氏のキャリアは、劇団主宰→脚本家に進んだそうで、映画「陰陽師」「犯人に告ぐ」「海猿」や、ドラマ「救命病棟24時」「HERO」等の脚本を手掛けたと聞けば、誰でもこの中のどれか一つくらいは「あー、あれか」と、思い当たるはず。話題作を次々と手掛ける大物脚本家です。


彼の執筆スタイルは、”口述筆記”という一風変わったやり方。これによって、各シーンを客観視することができて、どんなに感動的なストーリーでも、それを冷めた目で見る別の視点を加えた両者正論の人間ドラマを作り出すことができるそうです。どうりで、「龍馬伝」は、主人公の世界観だけに包まれた過去の大河と一線を画しているわけね。


私一人の中にも、”両者正論”はちゃんと存在していて、「ローフード教室を続けるためには、子供は保育園に通って欲しい」vs「保育園の食事はローフードじゃないけど、いいの?」 と常に自問しています。答えは一つじゃないから、いっぱい悩むし、考える。そうしているうちに、時間が過ぎたり、環境が変わったりして、なんとなく進む方向が見つかる、といいな。