マダムすみこです🥺

私、小学校低学年の時に、学校で何かの劇を見たとき
登場人物が

『会うは別れの始まり』
『サヨナラだけが人生さ』

って言ったんです。

家に帰ってすぐに母に聞きました。

『せっかく出会ったのに別れの始まりって、何で?
出会ったらそこからずっと友達や仲間じゃないの?』

母は、
『人間はいつか別れなきゃならない日が来る。出会わなければ別れはないよ』

みたいな、
そんな風に話してくれたと思います。
小学生の私は、
例え友達が引っ越したとしてしばらく会えなくても、別れとは思えなかったです。
また、肉親の死も経験してませんでした。
ピンと来てませんでした。

でも、出会ったということは、必ず別れる時が来る…
と、その時から意識していました。

そして、意に反しても、
意のままにしても、

沢山の方と出会って別れて来ました。
出会った方全てと別れずにいることは不可能でした。

別れたい人とは別れ、
別れたくない人とも、嫌嫌ながら別れてここまで来ました。

サヨナラだけが人生
ってことは、
沢山の出会いがあったと言うことになりますか?
それとも、
人生は
さよならだけですか?

別れるのがいやなら、
これからは出会わないと決めるしかないですが、もちろんそんな人生は嫌です。

沢山の方と出会う人生になりますように。

そして
大切な人と別れる時に
サヨナラだけが人生だと
心の底から分かるかもしれません。



『コノサカヅキヲ受ケテクレ
ドウゾナミナミツガシテオクレ
ハナニアラシノタトヘモアルゾ
「サヨナラ」ダケガ人生ダ』
 
中国・唐代の詩人・干武陵の漢詩「勧酒」の一節「人生別離足」を、小説家の井伏鱒二が独自解釈で訳。