赤い玉

 

初老の男性の身体と心の格闘の映画

身体は衰えていくが、それを精神が見ている。

精神は「生」と「性」を「映画(作品)」へと昇華させようとする。

その昇華させる産みの苦しみである「格闘」が描かれていく。

 

その意味において、身体、そして性を見つめ続け、そこから目を逸らさない。

それを避けて、お花畑的な精神領域へは到達できないのだと、

映画が突き付けている。

 

 

赤い玉、