厚生労働省のHPに、

 

 

医療従事者等への接種について

というページがあり、説明があります。

 

そこには次のような内容があります。

接種を受ける際の同意

 新型コロナワクチンの接種は、国民の皆さまに受けていただくようお勧めしていますが、接種を受けることは強制ではありません。しっかり情報提供を行ったうえで、接種を受ける方の同意がある場合に限り接種が行われます。
 予防接種を受ける方には、予防接種による感染症予防の効果と副反応のリスクの双方について理解した上で、自らの意志で接種を受けていただいています。受ける方の同意なく、接種が行われることはありません
 職場や周りの方などに接種を強制したり、接種を受けていない人に差別的な扱いをすることのないようお願いいたします。
 ⇒職場におけるいじめ・嫌がらせなどに関する相談窓口はこちら
 ⇒人権相談に関する窓口はこちら

 


 

これはとりあえず、医療従事者等へのメッセージですが、誰にでも当てはまることです。

 

私は以前、1年ほど、障がい者施設に勤めていたことがあります。

そこで、インフルエンザの予防接種を受けるように勧められ、私は拒否しました。

 

施設の人にうつしたら、どうする、

施設の人間としての責任だ、など、

福祉施設や病院ならではの無言・有言の圧力というのは確かにあります。

では、そのような施設で仕事をする人にとっての人権とは何か?

 

そもそも、福祉施設というのは、人権を重んじるからこそ、ケアしようとするわけです。

しかし、そのために従事者の人権を犠牲にして良いということにはなりません。

もちろん、インフルエンザに罹患しているのに仕事に出て来るとか、そのような実際に悪影響を及ぼす場合は制限が加えられるべきです。

しかし、罹患していない、健康な人を、弱者に接するからという理由だけで、効くかどうかが分からないものを強制することは許されることではありません。

 

これを許してしまうと、私たちはもはや人権のない社会を作り上げたことになります。

私たちが築き上げてきた「人権」というコモンセンスを、失ってしまってはいけません。

 

恐ろしいことは、集団的な幻想を抱き、目に見えない圧力で、互いに制限しあうことです。

これが共産主義のやり口です。

私たちはいつから共産主義になってしまったのでしょう?

自由主義であり続けるために、断固として主張しなければならないことは、主張し続けるべきです。

私は親として、子どもたちにその姿勢を見せていくべきだと思っています。

 

PTAというのは民主主義を育てる場として、戦争の反省を踏まえて、組織されたものです。

そして、先日、PTA会長の就任のあいさつで、申し上げたかったこととは、まさにこのことです。

 

ワクチン接種を勧める一方で、きちんと人権のことを書き添えている厚生労働省も、誠意が感じられます。

その誠意を、国民はきちんと利用する権利があります。