丹波篠山には春日神社がいっぱいあります。
一番有名なのは黒岡の春日神社で、篠山の町の中心部にあり、
私も以前行きました。
大きな神社です。
今回は、中心部からちょっと離れた場所、
小枕という場所にある春日神社です。
どうしてここに行ったのかと言うと、珍しい狛犬があるからです。
車だと行きやすい場所にあるのですが、普段は車が入れないように
チェーンが張られているため、ちょっと先まで行って
道脇の少し広くなっている場所に車を停めて歩きました。
奥まっているのでうっかり通り過ぎてしまいましたが、
場所が分かると小枕の交差点のすぐ近くです。
義経ゆかりの神社だそうです。
源義経が馬に乗ったままこの神社の前を通りかかると、
馬が身震いして立ち止まり、振り落とされそうになったそうです。
「馬に乗ったまま通り過ぎるとは無礼な」と言われ、
馬から降りて、馬の鞍を外して木に掛けて奉納し、
勝利を祈願したと言われています。
小枕という地名の謂れは、
義経の鞍にちなんで「駒鞍村」と付けられ、
現在は「小枕」という漢字になっています。
鞍は今でも神社に残っているそうです。
由緒のある神社なのですね。
手水舎は少し古い感じですが、手水鉢は新しいです。
水は出ていませんでした。
こちらが拝殿と本殿
ご祭神は、天児屋根命(あめのこやねのみこと)です。
昭和期の建物です。
御本殿です。
こちらが狛犬さん
顔の前がスパッと切り落とされたようなお顔です。
鈴がついていて、しっぽが小さいこのスタイルは
唐式(中国式)狛犬と言われ、
アクセサリー付の首輪をしているところがそっくりですね。
東大寺の狛犬
↓↓↓
春日神社の狛犬
こちらは東大寺
ちょっとピントがぼけていますが、
スタイルが確かによく似ていますね。
後ろ姿もシンプル
最初に顔を見た時、石工さんがほぼ完成していた狛犬の
顔の一部をうっかり落としてしまい、
仕方ないので、切ってこんな顔にしたのか?!と
思っちゃいました。
摂社や末社もあります。
薬師堂
丹波篠山市指定の文化財、木造薬師如来座像があるようですが、
拝見はできません。
鳥居は大正ですが、灯篭は文化三年と書いてあります。
かわいいお花が咲いていました。
アキノタムラソウというお花です。
神社は誰もいらっしゃらないので、ご朱印はありません。
独り占めの春日神社でした。のどかですね~。