1からのつづき

 

本堂に向かう途中にもたくさんの地蔵石仏が並んでいます。

 

 

ひときわ大きなこちらは、みそなめ地蔵

高さ210㎝、幅100cm

鎌倉時代後期の石仏と書かれています。

その昔、近在の農婦が自家製の味噌の味が悪くなり、

困っていました。 

ある夜のこと、夢の中に石のお地蔵様があらわれて、

 「我にその味噌を食べさせてくれたら、良い味にしてやろう」

とお告げになりました。
翌朝、矢田寺へ参って参道を見ると、夢に立たれた

お地蔵様がおられたので、 早速くだんの味噌を

その口許にぬったところ、家の味噌は味が直っていたそうです。
これを伝え聞いた里人たちは、新しい味噌を作ると

味が良くなるようにと、 こぞってお地蔵様の口許へ

ぬるので、誰言うとなく「みそなめ地蔵」と呼ばれるように

なったのです。

 

 

各地のお地蔵様の多くは、右手に杖、左手に如意宝珠を

持たれているスタイルなのですが、 矢田寺のお地蔵様は、

そのほとんどが右手の親指と人差し指を結んだ

独特のスタイルで、 「矢田型地蔵」と呼ばれています。

その姿が、あたかも阿弥陀如来の来迎印のようであることから、

このスタイルのお地蔵様は、地蔵・阿弥陀両方の功徳を

備えておられると言われています。

 

 

 

境内には約60種類、10000本のあじさいが植えられています。

 

 

 

本堂は、奈良県指定有形文化財に指定されています。

 

 

 

手水舎

 

手水鉢

 

本堂前の鐘楼(重要文化財)

 

 

ご本尊は木造地蔵菩薩立像で、ちょうどアジサイのシーズンに御開帳があり、

現在は内陣の中に入って拝観することができます。

本堂内陣には本尊・地蔵菩薩立像はじめ十一面観音立像、

試みの地蔵尊、二天王像、
阿弥陀如来坐像(いずれも重要文化財)、

ほか吉祥天女立像や板襖絵の十六羅漢像など多数の文化財があり、

見ごたえがありました。

 

もちろん別途料金500円が必要ですけどね。

 

びんずるさん、ちょっと怖いお顔ですね。

 

 

 

 

閻魔堂、御影堂、あじさい園に行って見ましょう。

 

閻魔堂です。

こちらもご開帳中で、中の立派な閻魔大王様の

お顔を見る事ができます。

ただ、中には入れません。正面から覗くだけでした。

写真撮影も禁止なので、お堂だけ。

 

この奥に矢田寺八十八ヶ所霊場巡りのコースがあります。

 

 

 

ここから裏山を上がって巡りますが、今回は次の目的地があるので、

パスしました。

 

左の奥に見えるお地蔵様が1番札所です。

四国八十八ヶ所ですので、霊山寺のご本尊薬師如来です。

 

舎利堂

 

大師堂

 

もう少しだけ続きます。