鹿児島旅行の前に書いていた大阪散策の続きに戻ります。

 

阿倍野王子神社の次に向かったのは、

天下茶屋の聖天さんこと、正圓寺です。

 

松虫通を天下茶屋に向かって歩いて行きます。

松虫通の名前の由来になった松虫塚がありました。

 

若いころに1年ほど阿倍野王子神社の近くに住んでいましたので、

この辺りは良く通っていたのですが、いつも車で通り過ぎていました。

なので、ここに来たのは初めてです。

 

 

 

通りがかった旅人が松虫の声に聞き入り

命絶えたことを哀れんで供養されたもの

と書かれています。

白い案内板には、二人の親友同士が旅の途中の月夜に

ここで麗しい松虫の声を聞き惚れているうち、

片方が草むらに分け入ったまま出て来なくなり、

見に行くと倒れて亡くなっていたので、

泣く泣く生き残った方がここに友を埋葬したという

お話が伝わっていると書かれています。

 

 

 

古今集

秋の野にまつ虫の声すなり われかと行きていざとむらわん

 

そこから歩いてすぐの所に小高い丘のようなものがあります。

ここが正圓寺のようです。

松虫の方から来たので、裏から入りましたが、

記事は表からアップします。

 

北天下茶屋駅から来るとこの参道になります。

 

 

お寺なのに鳥居、よくあるパターンです。

 

鳥居のそばにお地蔵さんがあります。

ぼけ封じにご利益があるとか。

良く見るとぼけ封じ地蔵尊と書かれています。

 

石段を上がっていくと山門があります。

 

山門

 

山門脇に並んでいる石仏

 

 

 

 

一願不動

 

 

境内に入るとまた鳥居がありました。

 

 

 

 

 

 

大きなしっぽの狛犬さん

 

 

手水舎

 

聖天堂(本堂)

安倍晴明らの先祖である安倍家が建立した阿部寺の

一坊として、般若山阿倍野寺が平安時代中期

天慶二年(939)現在地より東方の阿倍野村に、

光道和尚によって創建されたお寺です。

1615年に兵火によって焼失しましたが、

その後、元禄時代の1690年ごろに義道和尚が上町台地の

西端にある西海を展望できる現在の地に再興。

山号を海照山、寺号を正圓寺と改称したそうです。

 

ご本尊は大聖歓喜天

正圓寺では、大聖歓喜双身天王で双身というのは、

象の頭を持つ男天と十一面観音菩薩の女天が抱き合っている姿だそうです。

秘仏なので、普段は見る事ができません。

 

 

釈迦堂

 

 

 

 

 

 

 

 

北向地蔵堂

 

中のお地蔵様

 

 

 

鐘楼

 

奥の院への道標

 

 

寄松塚(八本松竜王社)
聖武天皇がお手植えされた一本の松が八本の大幹となる等

不思議な霊験霊力の授かれる修行場。

八本松竜王等をお祀りしています。

 

 

八本松龍王

 

 

中をのぞいてみました。網が邪魔ですが、何となく分かります。

 

 

 

 

 

以前行った朝護孫子寺の奥の院にも

この石と同じような石がありました。白蛇さんか何かだったと思います。

 

松虫塚白龍神社

 

 

浪切不動明王
毎年2月1日と5月1日にこの地で柴灯護摩供養、

火渡り供養が執行されます。

 

 

 

 

 

色々な石仏や石碑が並んでいます。

 

 

これはたぬきですね~。

 

きつねの像も首から上が取れたりしてかわいそうな感じです。

 

これは何か分かりません💦

 

ご朱印です。

 

ここから北天下茶屋駅まで歩きます。

駅前商店街は、かなり昭和の中期の趣が残っていました。

お店の前にいた看板猫ちゃん

 

無人駅です。

阪堺線北天下茶屋駅

駅舎に隣接して喫茶店があり、ホームから入ります。

 

阿倍野から乗ってきたチンチン電車と同じ

阪堺線で、こちらは恵美須町が始発です。

ここからまた電車に乗って、次の目的地に向かいます。