瀧尾神社は、東福寺駅から徒歩で3分ぐらいの所にあります。
創建は平安時代とも言われ江戸初期、
本殿には、辨財天、大黒天、毘沙門天の三御柱の大神様が祀られています。
源平盛衰記にもその名が出て来る由緒ある神社です。
こちらはメイン道路に面した入口ですが、
こちらから入りました。
正面に見えるのは拝殿です。
今回、この瀧尾神社に来たのは、この拝殿にある龍を見るためです。
先日、夕方の情報番組でこの拝殿の天井にある龍は、
他の良くある絵にかいた龍ではなく、木彫りの立体的な龍で、
すごく迫力があるとのこと。
しかも、拝殿に上がらせてもらって見ることができるのは、
辰年の1月1日から10日までの10日間のみ。
今回逃せば、次に拝殿に上がって見られるのは
12年後になります。
なので、本当は今日は前回の摂津八十八ヶ所の続きを回る
つもりをこちらに急遽予定変更しました。
テレビで放送されたので、きっと混むだろうと思って早めに行きました。
既に並んでいます。
龍を見るだけの拝観料は500円、ちょっと高いなあ。
龍はこれです。
全長8mの木彫りで、
江戸時代後期の彫刻家・九山新太郎の作と言われています。
あまりの躍動感ある姿に当時は「龍が夜な夜な水を飲みに動き出す」と
恐れられたため、金網が張られたという逸話もあるほど。
一般的に龍は玉を口にくわえているのですが、こちらの龍はくわえていません。
これは、縁起担ぎの為だそうで、まだ未完成ですという意味だそうです。
完成してしまうと、それ以上はもう無い、つまりここからは下るだけという
運気が下がる意味に繋がるので、あえて未完成という形にこだわっているそうです。
拝殿に上がって写真を撮れるので、とても迫力ある写真が撮れました。
期間が過ぎても、拝殿の外からは中を見ることができます。
ただ、提灯や柵があるので、全体をしっかりと見ることは難しいかも。
こちらが本殿です。
檜皮葺(ひわだぶき)
幣殿・拝所・回廊・拝殿はそれぞれ京都指定有形文化財です。
本殿の彫刻もとても見ごたえがあります。
正面から左右に十二支の彫刻が彫られています。
十二支以外にも阿吽の龍に獏・鶴・鳳凰・尾長鳥や水鳥など、
見ていて飽きません。
自分の干支を探すのもおもしろいです。
手水舎も龍です。
2へつづく