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ゆめこシリーズ「空を飛べなかったツバメ」「ほっこりするね」「想い出の走馬燈」の著者のふじもとじゅんこです。

私はブログの広告収入を得ないで投稿しています。

 

ゆめこの初恋物語

文・ふじもとじゅんこ 

 

 

《第30話》…(その3)

 

 

のっぽ天国に旅立つ

 

それから約半年… 

 

ゆめこ51才の秋

 

ゆめこは自分に優しくしてくれたのっぽのことが心配で心配でたまらなくなりました。ゆめこはのっぽの声がどうしても聞きたくなったのです。そんなゆめこはのっぽの言いつけを守りませんでした。

ある日、ゆめこはのっぽが勤めているお店に電話を掛けました。

でも、のっぽが電話口に出てくることはありませんでした。電話を取り次いだ人が、声のトーンを下げて「半年前にお亡くなりになられました」と親切に教えてくれました。

ゆめこは電話を切ったあとに涙が溢れました。信じたくない言葉を聞かされたゆめこは心をかき乱して泣きじゃくりました。

ゆめこはこれまでの心の支えをとうとう失ってしまったのです。

それからのゆめこは心ここにあらずといった様子で孤独に耐えていました。でも4カ月‥5カ月‥と日が経つにつれ、打ちひしがれたゆめこの心に柔らかな陽が射し込むように次第にゆめこの心は平穏を取り戻していきました。それは、ゆめこが52才の春のことでした。

ゆめこは、のっぽが天国から自分を見守ってくれているんだと思えるようになったのです。

のっぽはゆめこに優しさをいっぱいくれました。ゆめこが辛い時、メールでいっぱい話を聞いてくれたのっぽでした。その度にゆめこはのっぽから元気をもらって頑張ることができました。

のっぽは子どもみたいなゆめこを一人の人間として認めてくれました。だから、ゆめこは自分に自信が持てるようになったのです。

ゆめこが自分らしく生きられるようになったきっかけをくれたのはのっぽでした。ゆめこはのっぽの真実の愛を知りました。のっぽは父の精霊だったのではないかとゆめこは思っています。のっぽと再び引き合わせてくれた天使がいたから、のっぽと再会できたのだとゆめこは思っています。のっぽが天国に旅立ってからのゆめこは悲しみに暮れた日々もありましたが、のっぽが天国から自分を見守ってくれていると信じ、のっぽがくれた優しさを胸に自分らしく、前向きに生きられるようになりました。

 

(その4)へつづく

 

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30話「ゆめこの初恋物語」のイメージソング11曲

 

スピッツ…

♪君が思い出になる前に

♪涙がキラリ

♪魔女旅に出る

ELT…

♪sure

夏川りみ さん…

♪涙そうそう

ORANGE RANGE…

♪花

石田裕之さん…

♪るみな

一青窈(ひととよう)さん…

♪ハナミズキ

今井美樹さん…

♪PRIDE

コブクロ…

♪流星

Carpenters…

♪Yesterday Once More

 

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