「空を飛べなかったツバメ」と「ほっこりするね」の著者の ふじもとじゅんこです。

私はブログの収入及びブログの広告収入を得ないで投稿しています。

 

山口豊さんの著書『再エネ大国日本への挑戦』を読んで

 

山口豊さんの著書『再エネ大国日本への挑戦』を読んで日本の未来が再生可能な自然エネルギー社会へと大きく動いていることを実感しました。そして、福島県:土湯温泉、岐阜県:石徹白いとしろ集落、岡山県:西栗倉村、岡山県:真庭市、沖縄県:宮古島、千葉県:睦沢町の再エネへの素晴らしい取り組みに感銘を受けました。

 

私は、この本の存在をあるテレビ番組から知ることができました。

そして、発売日の翌日にこの本を購入して無我夢中で一気に読み切りました。

 

この本の冒頭には2019年にノーベル化学賞を受賞された吉野彰氏の力強い再エネ大国日本に向けられた言葉が掲載されていました。

リチウムイオン電池を開発された旭化成名誉フェローで名城大学教授 吉野彰氏の力強い言葉 2019128日 スウェーデン・ストックホルム

吉野彰さんノーベル賞記念講演より抜粋された文章が日本の未来を変えていく兆しを感じました。

 

世界では温暖化対策への社会全体の意識の高まりから事業運営に必要なエネルギーを100%再エネでまかなうことを目標にする「RE100」という国際的な企業連合が誕生しています。

今、日本も再エネに向けて動いています。

再エネ潜在力が高くエネルギー需要の少ない地方と再エネ潜在力が低くエネルギー需要の多い都市。この間のお金の流れを変えること、すなわち、都市と地方を結ぶ、再エネ中心の循環型社会へと変えていくことで地方の人口減少の流れを食い止め、少子高齢化対策に繋がると本誌で述べられていました。

 

 

心に響いた言葉

 

『里山資本主義』の著者 藻谷浩介氏の言葉

 

[引用]

本当の豊かな社会は無駄なことにお金をかけないエコな社会です。農産物も電気も集中的に大量生産して、長距離を運んで売ろうとすると、どうしてもロスを生みます。電力の場合には使われない夜間電力の無駄もあれば、送電ロスもあります。

そこで、地域社会や家庭で電力を一部でも自給することがあたり前になれば、その分だけ送電ロスは減りますし、自分で蓄電池を備えて賢く無駄を減らす利用者が増えるでしょう。

何でも大規模システムで集中管理すれば効率が上がるわけではありません。電力の世界にも個人が勝手に生産し流通できる自由を再導入することで世の中はもっと面白くなります。

 

立命館大学教授

ドイツのラウパッハ・スミヤヨーク氏の言葉

 

[引用]

日本は高齢化、少子化、人口減少を一番に世界で初めて経験している国です。誰も、どこの国も経験していないようなことをやっている。そういう意味で日本は世界のモデルになるのです。「こういうやり方で少子高齢化の波を止めることができるんですよ」と日本が世界に示せるチャンスが今です。

 

地方の人口減少の流れを少しでも食い止めるために

[引用・要約]

人口減少は地方に深刻な影響を与えます。

人口減少が進めば、現役世代の減少によって、地域の産業が衰退し、税収が落ち込み、老朽化したインフラは徐々に崩壊して再整備が困難になります。そして仕事を失った若い世代が都会へ流れ出す、この日本の国を苦しめる人口減少の流れを少しでも食い止めるには、自然環境の豊かな地方に多く眠っている「自然資源」を再生可能なエネルギーで蘇らせることでエネルギーとお金の循環が都市と地方で活発になり、地方に人が集まり始めたら一極集中による災害時のリスクを減らすことができます。そして、超過密な環境を緩和させることにつながります。

 

2020年度の小学6年の国語の教科書に掲載されている

「イースター島には、なぜ森林がないのか」を読みました。

 

自然の恵み、日光、空気、水、その他あらゆる自然の力によって、われわれ人間は生かされているということ。このことを忘れて人間の力によって自然を征服し、自分たちの生活を幸福にするのだという考えを持つならば、チリのイースター島のように歴史は悲惨なものになります。原発や核の存在は自然の恵みをすべて消去してしまうものです。子どもたちの未来を平穏なものにするためには大人が出来る限りのことをして原発や核のない世界にしていかなければならないと思います。

 

私は松下幸之助氏の自然の恵みに関わる言葉2020年度の小学6年の国語の教科書に掲載されている「イースター島には、なぜ森林がないのか」の本文の内容が頭の中で一本の線のように繋がりました。そして同時に再エネによって、東京一極集中から地方への分散型社会へと変わりつつある地方の姿が西暦400年ごろの森林に覆われたイースター島の姿と重なり合うように思えた私は、イースター島の悲惨な歴史を教訓にして人間が自然の恩恵を受け、理想的な地方の姿となっていくことが想像できたのです。

日本が再エネを推し進めていくことで大きな自然の計らいから私たち人間の限りない繁栄に繋がるのだということを確信しました。

 

松下幸之助氏の言葉

「われわれは毎日の生活を、ともすればお互い自分の力で生きているように考えやすいのでありますが、それは大きな錯覚ではないかと思います。そこには限りない自然の恵みを見いださざるを得ないのであります。むしろ、自然の力によって生かされているといえましょう。

たとえば日光、空気、水、その他あらゆる自然の働きが、われわれに生きる力を与えているのであります。あたかも子どもを育てる母親の慈愛と同じように、自然は大きな恵みを人に与え、人間を日ごと夜ごとに、はぐくみ育てているのであります‥‥」

[松下幸之助氏の著書「すべてがうまくいく」より引用」]

 

この文の続きは2018326ブログタイトル

【心に響いた文。松下幸之助氏の著書「すべてがうまくいく」から学ぶこと】に掲載しています。

 

松下幸之助氏の言葉は現代人に投げかけられた言葉です。

松下幸之助氏が自然は慈悲深い母の愛と例えておられることから、親を大切に思う心と同じように母なる自然の恵みに私たちは日々感謝し、次世代を担う子どもたちに何を残そうかと思いをめぐらすことが大切なことだと思います。自然の働きによって私たち人間の健全な生活が保たれ、そこに繁栄と平和が生まれてくるということを私たちは心に留めて生きていかなければならないと思います。子孫の幸せを願うなら人間が導き出した科学の力でもって、自然を破壊するようなことはあってはならないということです。松下幸之助氏の言葉は未来を見据え、現代のエネルギー事情を早くから説いておられたのです。

 

未来の子どもたちのために私たち大人ができること

 

東京一極集中から地方への分散型社会が広がる中、地方を都市化するのではなく自然豊かな風景や田畑を守る取り組みを一番に考えていただければ、その地域に住む誰もが自然に癒されながら素敵な暮らしができると思います。

多くの人がこの山口豊さんの『再エネ大国日本への挑戦』を読んで自分たちの生き方を見つめ直すきっかけになる。私はそう思いました。

 

♡♡♡。♡。♡♡。♡♡♡。♡。♡♡。♡♡♡。♡。♡♡。♡♡♡。♡。♡♡。

 

このブログを読んでくださった方が「空を飛べなかったツバメ」や只今発売中の「ほっこりするね」「想い出の走馬燈」を手に取っていただけることを願っています。

手軽に読める「想い出の走馬燈」の電子書籍もよろしくお願いいたします。

Amazon kindleストア

楽天kobo電子書籍ストア

IMG_20171117_064628.jpgIMG_20171117_063450.jpgIMG_20220530_202111~3.jpgIMG_20210324_235028.jpg