おじさんに感謝。
ミコは毎朝、自転車で保育園へ行きます。
“ママチャリ”で、前のカゴに乗っていました。けれど、前のカゴの許容体重は18kg。
ミコは既に15.5kgを超えていて、正直、前だともう重い。
本当にギリギリになってしまう前に、思い切って後ろのこどもイスを買うことにしました。
何ヶ月か前に商品のリサーチだけは済ませてあったので、お目当てのお店へ直行。
ミコに「うしろに座るのイヤ。」と言われないよう、一緒に選ぶことに力点を置きました。
最初から決まっているわけですが、一緒に選んだという事実がたいせつなのです。
自転車コーナーのおじさんが、古くてくたびれたママチャリに真新しいイスをつけてくれます。
ミコはそれを食い入るように見つめていました。
おじさんは、壊れた変速機も直してくれました。スタンドの錆も取ってくれました。
そして、おじさんは、自転車と同じ“そらいろ”のベルをプレゼントしてくれたのです。
ミコは、「かわいいね!じてんしゃ、かわいくなったね!」と大喜び。
今までと違って、前が見えないことに不安がないといいのだけど。。。と思っていましたが、杞憂だった。
ベルトを締めてあげると、強烈にテンションがアップしていました(笑)。
一方の私は、…私こそが、本当は後ろに乗せるのが不安でした。
抱っこひもを使う時だって、おんぶは絶対にしなかったほど、こどもの姿が見えないのが不安。
テンションマックスの娘をよそに、私は空っぽの前カゴを見つめながら、ドキドキスタート。
前カゴにこどもを乗せるママチャリは、前輪が後輪より小さく作られています。
つまり、前に重いものを乗せることを想定しているわけです。
後ろに移動したことで、バランスを取るのがとても難しい。
すげぇあぶねぇと思われていただろう運転で、なんとかうちへ帰りました。
あぶなげな、後部座席デビューでした。
いつかママが免許を取ったら、車に乗ってどこかにいこう。
密かに本気で。