劇場版黒子のバスケ『LASTGAME』を観に行きましたので、今回もネタバレを垂れ流しつつ、マッタリと感想レポなど書き連ねていきたいと思います。
入場レポ(※読み飛ばし可)
まずは入り口にて入場者特典の缶バッチをGET

ああああ赤司様でしたーーーー。
なお一緒に観に行った知人は紫原の缶バッチをもらってました!
二週目以降はまた特典内容が変わるみたいですね

私自身、いわゆる版権グッズの類は進んで購入しないタイプのキモオタにつき、こうした機会にしか手にすることがないため、これは有難い企画です。
大切にします♡♥
といいつつ前回総集編特典のコースターはすでにどっかいっちゃいましたが……今度は失くしちゃう前にエコバックにでもつけておきます!
さて本編感想いきます





しつこいようですがネタバレ御免につき、くれぐれもご注意願います!
結局「重い内容」とは…
今回映画『LAST GAME』の前身となる『エクストラゲーム』の方はすでにジャンネク本誌などで読破済だったのですが、封切り直前に原作者・藤巻先生インタビューで「(映画オリジナルエピソードは)結構重い話になる」とおっしゃられていたので、イロイロと覚悟して挑みました…!
結局、「重い内容」=「火神の渡米(光と影の決別)」という解釈でOKなのかな。
他に、特に劇場版オリジナル的な大きいエピソードは無かったですからね。
てっきり「重い内容」ってことで、
☆ナッシュの暗い出生エピソード
ナッシュの眼も赤司のようなヘヴィな家庭事情によるものという妄想
☆限界を超えた黄瀬が再起不能になる
少年漫画的バッドエンド妄想…
みたいな感じの、気が重くなりそうな展開を1人モンモンと妄想してたので、ポジティブな内容の「重い話」でホントよかったです。
そしてなにげに初期の時点で黄瀬の言ってた「黒子っちと火神はいつか決別するっスよ」という言葉が、まったく思いがけない別の形で伏線回収されたのも感慨深かったりします。
▼火神と黒子の「決別」を予言する黄瀬のシーン

あのころから考えたらみんなそれぞれ成長したなあって…
たしかこの頃の黄瀬は「他の(キセキの世代の4人は)誰にも…俺でも真似できない才能を持ってる」という風に言及してました。
それがキセキの世代5人の中における黄瀬の立ち位置でもあり、元レギュラーであった灰崎の代わりとしていつのまにかキセキの「5人目」に収まったという経緯もあって、同じキセキの世代の中でもどこか一線引いた感は否めませんでした。
しかし黄瀬自身、高校に進学し海常エースという重責を担うことで「個人の勝敗にこだわる」だけではない、チームを勝利に導くための覚悟を見出したことでプレイヤーとしても精神的に大きく成長し、今回のジャバウォック戦では得点にも大きく貢献しました。
そして変わったのは黄瀬だけではなく、他のキセキのメンバーたちも同じです。
たしかにあの時黄瀬の予言した「火神と黒子の決別」はある意味、的中したわけですが、数々の試合を経て成長した彼らにとってこの「決別」は、もはやバスケを通じて結びついた彼らの強い絆を壊すものという意味合いではなく、互いに新たなステージへ踏み出す第一歩であるに過ぎなかったわけです。
しかし私は個人的に、渡米火神が黒子たちの新たな敵として立ちふさがる「火神ラスボス展開」をひそかに期待してたりします。
黒子にとってかけがえのない相棒であり、「真の光」でもある火神がラスボスというのは、ポっと出のアメリカチームがラスボスである「ラスト」なんかよりもずっとアツくないです?!
そう考えると、今回のタイトル『LAST GAME』は、「最後のゲーム」であるという意味合いよりどちらかというと、vs火神「ラスボス戦」のプロローグに過ぎない…ということになるのでしょうか(注:妄想です)
火神の「暗黒時代」とその背景に思いを巡らせてみる
ところで日本に帰国した「転入生」の火神が、バスケ部では他を圧倒するプレイを見せつけその結果、孤立してしまうという回想シーン…そりゃたしかにあんなすごいプレイをする転入生が入ってきたら面白くない気持ちも分かりますが、それにしてもチームメイトたちのあの拒否反応はいささか極端すぎやしませんか?!
ーーなどと感じたりしたのですが、コレって以前に誠凛バスケ部創立エピソード編でリコがいってた「あの台詞」とリンクするんだよなと気づき、その瞬間、火神のあまりに不憫な境遇に思わず息をのみました。
▼リコが言及するあの時期の「中学バスケ全体のフンイキ」

ちょうど火神がバスケ部で孤立していたあの時期……
当時アメリカ帰りの火神は到底知り得なかったことでしたが、帝光中学校ひいてはキセキの世代たちによる圧倒的一強状態により、そのまわりのみんなが「どこか勝つことを諦めてる」…まさに中学バスケ界全体にとっての暗黒時代だったわけです。
そしてそんなチームメイトたちに散々傷つけられて荒んでいった火神のバスケ心にもう一度キラキラと火を灯したのが皮肉にも、中学バスケ界の暗黒時代をもたらした根源ともいえるキセキの世代だったというのだから彼らの出会いは運命的と言わざるを得ませんね。
敢えて言おう!「改悪」であると…!!
話はゴロっと変わりますが…
ドラゴンボールZ世代でもある私にとって「漫画のアニメ化」とは得てして、「お呼びでない誰得アニメオリジナル展開」がつきものであり、それが原作の疾走感を著しく台無しにするのだという、いわゆる「アニメオリジナル展開アレルギー」を持ってたりします。
※魔人ブウ編では特に天下一舞闘会までのアニオリ展開の引き伸ばしがヤバすぎて…ビーデルさんと映画に行くとか茶番感しかなかったんで…
それに比べても、黒子のバスケはサクサク進行しすぎてむしろ物足りなさすらあったり…いやでも原作の疾走感をブチ壊す余計なアニメオリジナル要素が少ないのは個人的にかなり好感度が高かったりしました。
が、しかし今回映画ではその良さが逆に裏目に出たというか、ジャンネクで原作版を既読済の私にとって、「エッそこそんなサラっと流しちゃうの?!」といった部分がいくつかあったので、ちょっとここで愚痴らせて頂きます!
1.ジャバウォックリーダー・ナッシュゴールドJr.のキャラについて
映画では登場直後のセリフが「今すぐやめるか死んでくれ」という暴言っぷりで観客を戦慄させたナッシュでしたが、実は原作では以下のようなシーンがあったりしました。
▼初っ端から暴君キャラよろしく飛ばしまくるシルバーを諫め、凍り付いた空気にすかさずフォローを入れる紳士な振る舞いをするナッシュ

まあ、別にカットしてもその後の展開的にはそう問題のない一コマのようにも思われますが、これがあったことでナッシュの、得体のしれない二面性が垣間見られたりしたので…カットによって映画版ナッシュのキャラに深みがなくなった感は否めません。
2.もっとガクガクして欲しかった…!
次のゲームメイクにつなげるため敢えて自分が犠牲となりフルパワーを出し切り点を稼ぐことで、結果、力尽き崩れ落ちる黄瀬のシーン。
アニメ版の桐皇海常戦くらいまでとは言いませんが、崩れ落ちる前後、もう少しプルプル足掻いて欲しかった…!
ていうかせめて原作版くらいはガクガクしてくれるものかと…!

いやー、ぶっちゃけこのシーンの黄瀬クンに邪(よこしま)な視線を送っていた私としては、あっさりしすぎててシコみが足りないというか何というか…まあ不完全燃焼ですね。
3.桃井さん回想の帝光青峰&黄瀬シーン
エッエッ……これ…だけ…???
というくらいサラっとしすぎてて、えー実際ほんのちょっとだけ期待してたんですよー。ぎこちなくも甘酸っぱい2人の馴れ初めから、めくるめく放課後の1on1シーン、上達と反比例しバスケへの情熱が冷めていく青峰と、そんな青峰の「圧倒的強さ」になおも鮮烈に焦がれ、その背中を追い続ける黄瀬とのほろ苦いすれ違いを桃井さん視点で映し出した濃密な回想シーンをですね…はい、仕方ないので脳内補完しときます…



「改悪」というか、カットしすぎで…まあその尺の分、火神のバックボーンが新たにオリジナルとして追加されていたのはよかったと思うべきなのでしょうが。それならばえと正直、ジャバウォック戦直後の、キセキの世代vs誠凛でバスケしよーぜシーンは無くてもよかったんじゃ…と思ったりしてます。まず骨折紫原にはいち早く安静にしておいて欲しかったですし、キセキの世代とはいえあの満身創痍状態で誠凛が勝利しても正直微妙じゃないのかとか思ったり…まあキセキの世代に試合持ちかけられて若干ビビり気味だった小金井先輩(3年生)の反応が可愛かったのは眼福でしたけどね。
黄瀬の「高尾っち」呼びについて
いつの間に「高尾っち」呼びに…?!
たしか原作『エクストラゲーム』では「高尾くん」と呼んでいたはず…
黄瀬の場合、「っち」をつけるのは認めた相手のみという設定があったかと思うのですが、そうするとどこかのタイミングで高尾を「認めた」シーンがあったということですよね?!
黄瀬が高尾を認めそうなタイミングとしては…
1.実は1年のWC時点で認めていた
コレは原作のジャバウォック戦前に黄瀬が「高尾くん」呼びしていたので可能性としては無い。まあ映画で「高尾くん」呼びしていたシーンはカットされていたので映画オリジナル的に「すでに認めていた」的設定はアリなのかもしれませんが…
2.練習期間の一週間で仲良くなって認め合う仲に
試合中、高尾は「黄瀬のPGもいけるな」と親しげに呼び捨てしてた上、自分のポジションでもあるPGを務める黄瀬に賞賛の言葉を送ってます。このことから、もしかしたら練習中も赤司温存展開などになった際の黄瀬PGの可能性も想定し、高尾から黄瀬へのPGアドバイスなどあったのかもしれません。高尾と言えば笠松のPGをリスペクトしていたということもあって黄瀬に伝授できることはそれなりにあったように思われます。そうした経緯からの「高尾っち」「黄瀬PGもいけるな」の流れなのかなと妄想。
3.ジャバウォック試合中
緑間と赤司の「グリレボ」が決まった時の高尾の吹っ切れた対応を、同じくベンチで目の当たりにした黄瀬が、高尾の緑間への献身に、自分を重ねて見たのかなと…つまり親近感からの認めた相手ということで…
スタンプラリーについて
大阪市営地下鉄の、それぞれ所定チェックポイントに設置されたキャラごとのスタンプを集めるとオリジナルグッズが引き換えでGETできるそうです!
私もスタンプこそは集めないものの、通るたびに有難すぎて拝んでます。

ちなみに設置ポイントは、
黒子:コスモスクエア駅(南港線※)
火神:日本橋駅(堺筋線)
黄瀬:心斎橋(長堀鶴見緑地線)
緑間:森ノ宮(中央線)
青峰:なんば(四つ橋線)
紫原:天王寺(谷町線)
赤司:淀屋橋(御堂筋線)
ということで、どうやら路線がそれぞれのカラーリングに由来してるみたいですね。
※厳密にはコスモスクエア駅は中央線であり、南港線はATCのあるトレードセンター前ですが…ほぼ併設してるのでOKということで…
ていうかカラーリングに由来させるなら鶴橋駅(千日前線)あたりに桃井さんを…!!
とすれば今里駅(今里筋線)は高尾っちあたりに…?!?!
しかし黒子っちだけ場所離れすぎwww
(幻のシックスマンだから?!)
火神-黄瀬-青峰間は普通に歩ける距離ですからね。
(一網打尽^^
)

えー…そんな感じで映画本編以外にも何かとお楽しみ盛り沢山な劇場版黒バスの感想レポは以上です。
最後まで読んでくれた方、どうもありがとう!!!