しばらくブログをお休みしていましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、今年は竹久夢二生誕125周年の年になりますので、当館でも様々な記念事業を開催致します。


 まず企画展は二つの大きな柱で構成いたします。
1つは「竹久夢二山へよする物語」です。
夢二と永遠の恋人彦乃は大正三年、東京日本橋港屋で運命的な巡り会いを果たします。
 人目を忍んで彦乃は、ひそかに想いを手紙に託し「山」より「河」様へ
 夢二はそれに応えて「河」より「山」へと切々と書き送りました
 京都で待つ夢二のもとへ思い余って彦乃は逃避。そこで幸せな日々を送ります。しかし幸せはつかの間、彦乃は胸を患い父親に連れ戻されてしまうのです。大正九年、彦乃は病床で夢二の名を呼びながら二十五歳の短い一生を終えました。こうして二人の恋はたった五年間で幕を閉じます。
 夢二、三十七歳のときです。その心の深い悲しみは生涯消えることはありませんでした。
夢二は詩人として、画家として、一人の女性への愛をうたい、絵画に描きました。その作品を、写真や二人の恋文と共にご紹介いたします。二人の愛の物語をぜひご覧ください。
 会期は2009年5月23日(土)~2010年3月20日(土)です。


 2つ目は「夢二の挿絵と幅広い芸術の世界」ですが、夢二の挿絵は優に1万点を超えます。今まですべての挿絵をご覧になった方はほとんどいらっしゃらないと思います。この企画展では当時の出版物を用い、毎月100図ずつご覧いただきます。またそれと合わせて、3か月に一度、作品を展示替えいたしますので、いついらしても違った作品をお楽しみ頂けます。


 それから、「黒船屋」の特別公開も例年通り9月に行います。公開期間は2009年9月9日(水)~9月23日(水)で、予約が必要です。詳しくは電話でお問い合わせください。