②本の装丁
なぜ夢二が大正時代に装丁家として人気を博したかというお話です。私が思うに、夢二が明治42年に自著の装丁で「夢二画集 春の巻」から始まって明治の終わり45年までのたった何年間かで22冊もの自著装丁本が発行されています。この数年間で多くの人の目に夢二の装丁本が触れ力量を認められ、装丁を依頼されたのではないでしょうか。
夢二は子供絵からデビューしただけあって子供向けの本の装丁も目を見張るものがあります。本日はそんな子供向けの本で畑 耕一の3回目、「狐の約束 世界童話集下巻」(宝文館、大正14年1月5日発行)をご紹介いたします。
表紙
扉
口絵