②本の装丁


ところで画家中原淳一は、


「夢二はすごい絵描きで、部屋の外に脱ぎ捨てた夢二の描いたスリッパを見れば、それを履いていた女性がどんな思いでスリッパを脱ぎ、今見えないところでどうしているのか想像できるのです。」


と語っていました。そういえばこの函の表のスリッパ(下図)はなんと悲しそうに脱ぎ捨てられているのでしょう。本を函から出してページをめくる前からこの中の物語が伝わってきそうです。読んでみたくもなります。不思議です。