救急搬送の時のラッキー。

発症したのが5月の穏やかな気候でほんとに良かった。

この辺は県内でも吹雪の名所で冬は雪が真横から降ると言われるくらい風がものすごく、ホワイトアウトになると1m先も全く白一色になり、短時間で吹き溜まり(道路に雪の山ができちゃう)が出来、立ち往生もひと冬に何度か起きます。

もし、救急車が雪に埋まって動けなくなったら病院に着くことができません。

もし、嵐で集中豪雨だったら救急車に乗るまでにびしょ濡れです。気持ち悪。

考えすぎの私はそんなことまで考えて、ラッキーだった、とひたすら感謝します。


さて、病院に着くと日曜日の夜なのに脳神経外科のドクターがまだいらっしゃって、私の頭の辺りでガシャンと何か、たぶん頭の写真を撮って出血の量を確認したのでは?知らんけども。

30ccを超えてたら手術だったらしい。わたしはギリギリそれ未満だったらしい。なんてラッキーな。

いつもベテランの看護師さんでも手こずる私への点滴針刺しも、さすがドクター、なれてらっしゃるのか、1発でビュンと指してくれた。

多分血圧下げるのと、脳の浮腫をとる点滴か?知らんけど。

付きっきりで血圧測ってくれてた看護師さんになんか、いろいろワガママいったかもな、わたし。

寝てるの辛いから起き上がってベットに座りたい、と何度か言ったのを覚えてる。

看護師さんは、先生に聞いてきます→ダメだそうです。を何度か繰り返してくれた。面倒な患者だったろうな、ごめんなさい。

そうしてるうちにおしっこしたくなった。

あたしは自分で歩いてトイレに行きたいと言い張った、と記憶してる。自分の身体の状態を知らんのかいっ。

看護師さんは「オムツしましょうね」とあっさり言った。

今思うと当たり前と思うけどあの時はかなり抵抗があった。

しかし、抵抗する暇もなくオムツ装着。

昨日まで会社員でバリバリ仕事してたのに、なんの心の準備もなくおむつ。そして放尿(お食事中の方すみません)

まあ、年老いて老人施設などにお世話になればオムツするんだろうなと、漠然と思ってたけどまさか58歳でかい?

意外と冷静にそんなことを考えていた。