かつての同僚とサウナ、風呂をキメていた。

安月給で、何がリターンなのかと言われれば明確によくわからないけども、プロレス興行の熱量の一端を担っていたことは確か。


サウナも風呂も長く入れてしまうくらいにトークが弾む。


それくらい振り返れることと、今現在のことが交差する。


今、この熱量を同じく抱えられる同僚はいない。リモートワークも進んだし、会社の体制もしっかりしたことで、ハードワークをする必要がなくなった。コスパ、タイパで管理されているから熱が帯びないように思えてしまう。理由はそれだけではないのだろうけど、寂しさはある。


現状の流れと自分との間には関係ないなと感じてしまう。関係がない。


かつて注いでいた自分たちの熱量は過去のものにされて、積み上げられたものは忘れられる。


私の肉体、記憶、記録には残っていても、それには到底及ばない。


ならば自分でやるしかない。

そう思えた