時間によって痛みが癒えた部分もあるけども、今はハッキリと加害と被害の関係だったと思えますからね。加害は被害者の意識を盲目にしようとするの。
見て見ぬフリをしていたセクハラ、パワハラもあったのではないかと思います。あの人のあれはダメだろうとか、関わりたくないから見て見ぬフリをしていたりとか。そういう意識に直撃してくる。そういうことにもこの映画を見ると喚起力があるのですよね。今はそうした人たちは私の周りからはいつのまにか消えました。それは何気なく消えたように見えて、ちゃんと消える理由がありますよ。間違いなくハラスメントなサムシング。消えてどんな思いを抱えて生きているのだろう。
映画はワインスタインの話ではあるけど、それは氷山の一角で、そこらじゅうにあることなんだというのが見終わって率直な感想でした。そして自分自身も誰かを傷つけてはいないだろうか?と、自省もする。ビスタサイズの大きなスクリーンに釘付けの2時間。今、映画館で見ないでいつ見るのよ!な一本でございます。