最近のNetflixの中では妙に印象に残るドキュメンタリーでした。


ワンテイスト社というオーガズム瞑想を実践して話題になった会社が、性的搾取や様々な精神的苦痛を伴う搾取をしていきセックスカルトと化していくというものを元信者たちの証言を元に構成されています。


残されている映像はどれも謎の不快感が凄まじいです。撫でる練習をする映像と、それを語らう元信者には普通ではない悪い意味でのバイブスとオーラが出ています。


アダルト動画のそれらとは明らかに何かが違います。フィクションとしての動画という一面もあるからでしょあが、このワンテイスト社の一連の映像は啓蒙活動やワークショップのように煽り、信仰する人間を集めていきます。講義やワークショップをする様子にはカリスマ性がありますが、反面詐欺師としての側面が見え隠れしています。そんなに美味い話があるはずない。


ここで浮かれている人たちの嘘で塗り固められたような不快さがニュートラルに伝わってくる。バイブスの悪さが映像からちゃんと伝わっているのですね。


私の知人にも性的トラブルを起こしてフェードアウトをした人間がいましたが、その人間もある種のセックスカルトに傾倒してしまいおかしくなってしまったと言えます。私は彼のことを思い出しました。そうした世界がどこの世界にも見え隠れしているのだと思います。こういうものはそんなに神々しいものでもなんでもない。狂ったらもう修正が効かないものだと思います。快楽主義で破滅した人をちゃんと見ましたから。