2022年、何気なく自分の中で技術革新というかイノベーションが起こった出来事があった。Adobe PremiereProのアップデートでエッセンシャルグラフィックの機能と、自動文字起こしの機能が追加された。


煽りVTRを最初から最後まで一人で手掛けている。というよりもADにテロップ等を託すという流れが育たない環境にしてしまったので、そうしたテロップ作業も自分で10年以上やってきたのである。


自分は主に言葉でドキュメンタリー編集をする。ABCという言葉が仮にあるとして、Bという言葉を捨て、ACをセットにすることで文脈を整理整頓、さらには意味を付随させたりする。なのでインサートされる画となる映像はその次の作業になる。逆に言葉をどう繋いでいいか分からないディレクターもいたりして、そうした人は画で繋ぐのは得意だったりもする。


これはどうしたって60分近くあるインタビュー素材から3分から5分のVTRに仕上げなくてはならない作業の中で大きな軸になる。


僕のVTRは言葉が前提になるから、言葉の分量が多い。必然的にコメントテロップも多くなる。これが簡略化出来たのは大変大きく、自動文字起こしも完全に正確ではないとは言え、訂正修正するだけでもかなりの時間短縮だ。


時間短縮をしたことで、以前では受け持つことができない本数も受けもてたし、ジムに行く時間もかなり確保出来るようになった。


一年間それをしたことで、しっかりと自分に新たなリズムと時間割を与えてくれた。


便利になることを受け入れて、それを血と肉にして、新しく時間を創る。


自分の仕事でそれを実感出来たのは嬉しい。

大きな一歩でした