編集の違いを楽しみつつも、根幹はやっぱりトレーニングモンタージュであったり、ハーツオンファイヤーだったりと名曲に彩られた名シーンの数々である。シネスコのスクリーンに映えるなあ。


この映画は顔の抜き方がとても上手いと思う。クローズアップの顔でドラマを作っている。それら編集を変えた本作でも物語っている。


おそらくなのだが、このロッキー4くらいのときのスタローンが今の私と同じくらいの年齢である。ロッキーとしてサクセスを掴みつつ、作品に賛否の批評が舞い込んでいる。


35年が経過して、編集をしなおしてもう一度作りたかったロッキー4を作ろうという気概に驚く。70半ばにしてまだ物語ろうとし、再編集を試みようというエネルギーは何なのだろう。


YouTubeに流れる嬉々と編集に立ち会うスライの姿はエネルギーに満ち溢れている。

私もこんな感じで編集をしていることがよくあるなあ。




こんな男になりたい、とまた映画を観て思った。教典としての映画が、スタローン本人によって再解釈され生まれ変わる。人間のアップデータがまた新たな物語を創り、また本人と観客の活力になる。


素晴らしい映画体験だった