久々なオフ。お昼まで寝て食事を作り、エニタイムへ。スクワットなど脚腰を中心に。脚腰大事。映画の脚本も脚というくらいなので、脚は大事。とは言え脚のトレーニングはあまり好きではない。だから割といつも仕方なくやっているのだが、仕方なくやっているなりにしっかりと太くなってきていて、試合にもその効果が出ているのがわかるので、仕方ないなりにも続けるの大事。今日もなかなかに追い込めたと思う



終わって映画を観に行った。ドライブ・マイ・カー。イオンシネマでやっていてラッキーだ。



180分。昼まで寝ていたから眠くならないようにと万全のコンディションで。めちゃくちゃ面白かった。面白いという言い方が正しいのかわからないけど、得体の知れないものが映っていて、それをちゃんと観れたと思う。


あらすじでは省略出来そうな箇所をめちゃくちゃ丁寧に描写する。成田空港に行って、そこから折り返しという車での移動も丁寧過ぎるくらいに丁寧に編集で入れてある。そうこうしているうちにおそらく60分ほどはいったんじゃないか。それくらいに丁寧な第一部が描かれた上でダイナミックな本編に突入していく。あと西島さんは謎にいいカラダ。背が高い。


車と男と女、使い古された映画的な構造だが、やっぱりいいんだよなあ。それが日本の高速道路、下道を通っていく。僕がプロレスの仕事で見る風景が映画としてアクションになっていくのだ。


全体的に抑えられた芝居。決して感情的にならず(感情的に本を読まないで、という劇中の中にも演出家がそう伝えるシーンもある)に感情に波風を作るわけではないのに、緊張感と前のめりになる何かを持続させているのだ。


岡田将生が謎の飛躍した芝居を見せるシーンがある。あれはジョーカー的なヴィランも演じられるような得体の知れない何か。


終幕に向かっていく雪景色。田舎の何もない真っ白な景色と車と男と女。


180分、丁寧に丁寧に描写していったことが終幕に向かって集まっていく感じ。わかりやすいシナリオでもないはずだが、そこに至る各レイヤーが重なっていく様はオスカーノミネートも納得だと思えたのだ。


濱口監督のデビュー作を確か観に行っていた。芸大の馬車道キャンパス。映画学科が出来たばかりの頃だった。


修了作品がタダで観れる。何本も。そのうちの一本に濱口監督の作品はあって、印象に残っていた記憶がある。


今、活躍している人は学生時代に創った基盤をさらに深化させ、拡張させている人たちばかりだ。濱口監督もきっとそうだろう。


僕もプロレスと映像をあいも変わらず続けている。好きなことを続けて紡いで行っているひとの表現は沁みた。俺も頑張ろう。


帰ってスーパーで安くなっていたサザエを壺焼きにして食べて、発泡酒を飲んだ。あれこれ考えれる余白のある一日。





いい一日だった。