DDTの後楽園大会を終えた。今回はやたらと疲れてぐったりした。
帰宅中に、二郎系ラーメンを食べた。野菜マシマシで、ニンニクをこれでもかと入れた。
映像の仕込みや、送出などミスがないように、ないようにと細心の注意を払ってはいるのだけど、それでも何か起こったりもしたりするので、神経をすり減らす。今回は前日に何故か寝付けなかった。
今回は高尾vsCIMA戦のビデオを制作した。やはり学生プロレスに関する物語というのは自分にとって他人事ではないお話なのだということを痛感した。下ネタのリングネームの話を後楽園ホールのスクリーンにテロップで出してやりたいという気持ちもあったりしないわけではないけど、それ以上にやっぱり学プロの「バカなことを全力に真剣にやってきた青春」みたいなものを僕自身が身をもって感じているからだし、”Bまでの男”BIMAが元ネタであるCIMA選手と闘うというやはり”夢のお話”というのと、12年の時間経過によるサムシングということになると思います。そういう特別な気持ちをビンビンに感じていたんだなあ。
試合を終えて、CIMAさんが「DIMAになるんや」みたいな粋な言葉を伝えていた。BとC、そこからD。なんてDramaticだ。そしてそれを聞く高尾の憑き物が取れたような顔も忘れられない。
物語を噛み砕いてくれたことも、物語が試合にいい味付けになったのも。
シンプルに自分が感動したいから、なんとかしてビデオでも作って感動を伝えようとするんだろうなと思えました。
もう僕が学生プロレスをキーテーマとして描けることもなかなかない。そういう意味で自分の手札をきったなと思う。
けどどんどん手札をきってやり尽くして、燃え尽きたいなと思うわけだ。そういう燃えられる題材を逃しちゃいけないんだろうなと思っているし。そう取り組むことがきっと自分の未来にもなっていくとも思っている。
学生プロレスは自分が何かを表現すること、映像で描くことの原点だと感じた。
くだらないことも、真剣なことも、人の真似をすることも、アマチュアリズムも、学校の角でやっていることもそういうのをひっくるめた世界観を愛しているんだなあと思えるし、そういうことをやっていたいし、描きたいんだと改めて思った。
勝手ながらにジーンときて、染みた感情と、それに到る制作への気持ちと、いいもんだなと思いました。
それにしても12年って。そりゃあ僕たちも歳を取るわけだ。
でもやっぱり続けてよかった、続けなきゃ味わえない物語もある。それを掴むために愚直にコツコツ頑張ることも捨てたもんじゃない。
そう思わせてくれた1日に。
とにかくいい1日だった。
いいガソリンをもらえました。