2回目のぽちゃじょ興行が無事に終了しました。

ずうーっと動員が不安で仕方なかったのですが、

結果的に200人ほどのお客様に来ていただきました。お盆明けの平日にも関わらず新木場に足を運んでいただいて大変感謝しております。



またスタッフ、選手の方々にも多大なご迷惑をおかけしつつ、参加していただきました。

DDT舞台監督の福原さんには素敵な照明演出をしていただき、音響の道管さんはこの日がバースデイでした。映像班には私のワガママに付き合ってもらいました。改めて、自分が作りたい空間にはいつもプロレス興行を一緒にやっているスタッフの皆様の力の偉大さを痛感しました。


さて、興行の準備ですが、まず相も変わらず私の興行に向けての準備のスタートダッシュが遅かったです。

ポスターの完成も残り3週間くらいという期間でしたし、記者会見ももう少し早く出来たらと思いました。これはどうしても7月のビックマッチの連続と、ビアガーデンプロレスなどもあり、遅れをとってしまったというのが正直なところでございます。こうした過密な日程の中で、少しでも一つずつ進行出来るようにならなくてはと個人的は反省しています。


しかしながら、今回のポスターのデザインはなかなかいいものが出来たのではないでしょうか。

トレインスポッティングのユアン・マクレガーのポーズが手ブラに見えたので、まなせ選手にこれをやってもらいました。撮影には友人のフォトグラファーonori氏に頼みました。モチーフになっている映画にリスペクトを持ちつつ、こちらで独特のアレンジが出来たのではないかと実感しております


大会当日に向かっていく中で、もうとにかくキツかったです。まず映像制作の分量が凄まじく、毎日少しでも前に進めなきゃと、MAXに眠気がくるまで、編集をしていました。夜中の1時から4時頃までは妙な時間帯で、変な頭の冴え方もしたので、仕事がはかどりました。ですがお盆休暇中でしたので、会社に行ってもお休みのムードでしたので、それもキツいっちゃキツかったかもしれません。なんというか一人でブラックな状態に追い込んで今回は取り組んでいたなあというのが正直なところです。楽しいんですが、分量のことを考えると、日数が少なくなればなるほど、余裕がどんどんなくなっていきました。


大会当日もあれこれ準備はしていきました。盤石の体制ではいるつもりなのですが、なんでこんなに不安が過るんだってくらい、不安が過ります。


しかしお客さんが沢山いるのを見たら、最初に少し安堵感をいただきました。



オープニングは「πMAX3D」上映。私の長年の開発であったグラビアDVDを立体映像化する試みでございます。とにかく新木場のスクリーンはなかなかのデカさですから、この大きなスクリーンでグラビアDVDが見たかった。被験者は私一人でしたが、私のその熱量が導火線となってお客様に伝わったのではないでしょうか。リング上で、普段部屋で一人モゾモゾとしていることを人前で見せる公開はなかなかの羞恥心を抱えるような気もしますが、そんな気持ちは1mmも生まれませんでした。私はいつもこうしていたのです。こうして部屋の中で一人悶々とした気持ちをグラビアDVDをブックセンターいとうで買い漁り、部屋で一人でぶつけていた。それをリングでやってしまう、それがπMAX企画の発端でございます。メンズの思春期にこうした時間を過ごしていた私の一つの欲望でございました。




ぽちゃじょのオープニングマッチはやはりビューティー鈴木選手。彼女しかいないと思っていました。旗揚げ戦も彼の絵面と、その実力が実にイイ。対戦相手は有田ひめか選手。現在の女子プロレス界でも大活躍中の彼女はぽちゃじょに出ていただきたい選手の本命でした。ぽちゃじょのオープニングマッチとしてとても見応えのある試合を二人はしてくれたと思いました。




第2試合は、エースまなせゆうながマナ・コナーに変身し、ポチャミネーターと対戦。ぽっちゃり女子の未来を賭けた試合はマナ・コナーがナノマシンによる無線通信で打開を試みました。様々な無線通信がありましたが、彼女の心の奥底にある感情を引き出したのは「愛星ゆうな」生みの親であるスターダム、ロッシー小川社長でした。人間にはルーツがあると私は考えます。プロレスという世界にはこのルーツの存在が非常に重要になってくると考えています。私のルーツは学生プロレス。あの大学4年間でのプロレスに対する自由な試みが私の下地になっています。


まなせ選手がどのような背景でスターダムを退団したのか、その事情は私は詳しくはわかりません。ですが、まなせ選手が小川さんからの無線通信から涙が溢れていたのは、おそらく何か心の中にあったダムが崩れ、感情を放出したのだと思います。そこにあったもの、それは昇華であり、心の浄化なのだと思います。そうした瞬間がこの試合のハイライトだった、彼女はその感情をダダ漏れた瞬間に素晴らしい攻撃を見せました。それはやはり、マナ・コナー、いやまなせゆうな選手に求めていたサムシングだったようにも思えます。


彼女たちは続きがあることを示唆していきました。続きを見せられる、続きを示唆出来る。それは興行をうつこと、ドラマを魅せていくものの使命だと思います。見事にそのバトンを繋ぐ可能性を魅せました。



ダンスショーにはおなじみ三苫うみさんにお願いしました。

彼女の姿というのはぽっちゃり女性の醸し出す妖艶さ、魅力を伝えるのに一番だと思うからです。まなせゆうながぽちゃじょのエースならば、三苫うみはぽちゃじょのミューズ、私はそう位置づけています。今回もたっぷりとダンスを披露していただきました。



セミファイナルはこちらも第1回興行に続く、スレンダー軍とぽっちゃり軍の抗争でございます。これはやはり宿命つけられた闘いだと思うんです。そして見ている側がどちらをベビーフェイスと捉えるか、ヒールと捉えるか、それによって全く異なる見方が出来ます。この抗争もゆくゆくはさらに大きな火種となっていくでしょう。




メーンイベントについては次回記します。