11.26ガンプロ成城大会で、

大家健デビュー16周年記念試合~闘龍門7期生’s vs すやますやま!~
大家健&“brother”YASSHI vs 翔太&今成夢人

パートナーの翔太選手が様々な形態模写を得意としていることは周知のとおりだろう。
「すやますやま」は僕と翔太選手が度々控室でその形態模写を披露しあっていた須山浩継氏をモチーフにしている。

しかし何故、ここで須山氏なのか。

遡ること12年前。僕は当時絶賛浪人中。新宿にある美術予備校に通っていた。あまり得意でない美術そのものを専門とする大学に通いたいと思い、まさかの浪人の沼にハマってしまっていた僕は随分と足掻いた。そんなとき、少しでも非日常空間を味わいたいと、平日夜開催の大日本プロレスを見に行くことがあった。蛍光灯デスマッチなど多様なデスマッチが存在し、インディペンデントの匂いが溢れる選手たちに魅了されていた。

その際に売店で李日韓レフェリーから沼澤邪鬼選手を特集としたDVDを購入。レギュラー番組「大日大戦」から選りすぐりの試合を集めたそのDVDで、私は須山氏の存在を知った。

登坂氏、須山氏の実況・解説は阿吽の呼吸で、そのリズムが心地良い。通常のスポーツ実況とも違う、選手の背中を後押ししたり、激を飛ばしたり、もはや二人で応援をしているような感じの雰囲気がいいのだ。

「いけー!イサミー!」「すげーー!!」

実況、解説ではなく、応援のスタンスに切り替わったとき、気がつくと自分もテレビ越しに熱狂していたのだ。

あるデスマッチで、とんでもない流血量となった試合で須山氏は
「アタシは、普段から血が出るような野蛮な試合ばかり見てますけど、こんなに血が出てるにはなかなかないですよおおお」

と興奮気味に語る。
須山さんが突出して女子プロレス、そしてインディー団体を取材していることからも分かるように、時に野蛮で、流血試合なども多く目撃してきたであろう。

そんな世界を覗いてきた須山さんの視点は業界随一であり、またその世界で働くようになった私にとって、とても参考になる言霊なのだ。気がつくとその独特の声ととりわけインディー、女子団体に特化したその独特な視点、「であります」で締めくくられるTwitterでのつぶやき、時代に媚びることなくワープロ&ガラケーの使用にこだわり続ける姿に、すっかり須山さんのファンになってしまい、私はいつしか須山氏のマネをあらゆる場所でするようになっていった。

2016年上半期、ガンプロの会場で須山さんに声をかけられた。

「最近の君はなんだかいいねえ」と。

当時、バンビ、バイパーといった豊満女性選手との抗争を繰り広げており、自己の解放をこれでもかとリングで解き放てるようになりはじめていた。それが果たしていいことなのか、悪いことなのかも判別がつかなかったが、須山さんには伝わっていたみたいだった。僕は須山さんが褒めてくれてことが嬉しく、「インディーマットではこれくらい自分の精神性を解き放ってもいいものなのだ」と思えるようになった。それはあまり自信が持てない僕にとってはとても大きなことだった

須山さんは長らくサムライTVで「インディーのお仕事」の構成に関わっていらっしゃる。インディペンデントのプロレスの世界を愛し、届けてきた須山さん。そしてその番組をディープに鑑賞し、そしていつしか須山さんそのものを愛すようになった翔太君。翔太君は今まさに各インディーマット界の売れっ子であり、インディーマット界に欠かせない一人だ。翔太君が今生きている世界は須山さんがとりわけ専門的に取材対象とするインディープロレスそのものであり、翔太君はこのインディーマット界でサバイブしたいと明言している

須山さんは僕たちが人前でモノマネをするのを嫌がるが、それでも僕らみたいな存在がいたっていいじゃないか。
インディープロレスはそれだけ多様な価値観を提示してきたはずだし、インディーのお仕事はまたそれを届けてきたはずだから。

「すやますやま」がこの世界で勝ち上がり、生き残ることで、須山さんに恩返しがしたい。
そんな気持ちが不思議と湧き上がってくる。モノマネはするけど、それが目的なんじゃなくて、勝ちたいから翔太君と組むのだ。

大家健デビュー16周年記念試合と銘打たれた試合。そんなものを祝うつもりはさらさらねえ。
11.26成城大会で、大家&YASSHIを叩き潰すであります。

チケット取り置き希望の方はDM、またはメールでのご用命願うであります。

今成チケットセンター


■日時
2017年11月26日(日)
開場17:30 開始18:00

■会場
東京・成城ホール

ガンバレ☆シート(最前列)5,400円
指定席4,320円

○大家健デビュー16周年記念試合~闘龍門7期生’s vs すやますやま!~
大家健&“brother”YASSHI vs 翔太&今成夢人

その他のカード
○インディペンデントワールド世界ジュニアヘビー級選手権試合
<王者>佐々木大輔 vs 冨永真一郎<挑戦者>

○ガンバレ・ザ・トライアウトSeason2
ガンバレ・ザ・グレート&ガンバレ・ザ・シューター vs ガンバレ・ザ・アキハバラ&ガンバレ・ザ・パワー

○ガンプロ式「ことり」送別ランブル!
<出場選手>「ことり」ほか

○ガンジョの象徴 vs 戦慄の厚化粧!
HARUKAZE vs 夏すみれ
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