米国コロラド州にある国立公園。


西部開拓地を感じさせる大地を背景にサボテンのような、綿の木のような植物が実をつけている。


日本にある植物と似ているところもあるが、非常に興味深い植物が多い。


米国出張に行った際に立ち寄った。


公園内を歩いて頂上まで上った。


この辺はガラガラ蛇がどこにでもいるという。


1時間をかけて周囲を回った。


途中、ガラガラ蛇の尻尾の音が聞こえた。


猛毒があって、人が噛まれると1時間もしない間に死にいたるという。


案内人の丁寧な計らいがあって何とか噛まれずに済んだ。


大自然の中で、人と多種多様な生き物が共生している。



かつては、ネイティブアメリカンの支配していた土地。


開拓の名のもとに、ヨーロッパの多くの人々が奴隷を連れてこの地に渡った。


開拓の名のもとに、多くの渡米者とネイティブアメリカンが多くの血を流した。


今はネイティブアメリカンは許された居留地のみに住んでいる。


ここでも支配者が実権をもっている。



自由の国、アメリカは彼らからすれば自由の国でも何でもない。


勇敢な戦士だった先祖からの伝統を受け継ぎ、ほそぼそと工芸品などを作って生計をたてている。



自由の国、アメリカは今は人種の坩堝であるが、様々な人々の犠牲のうえに成り立っている。



自由って何だ?



責任のともなった行動を果たすという条件付で自由という言葉が許される。


自分勝手に振舞うことができることとは違うのだ。


アメリカは現在世界に名だたる大国として存在している。


政治にしても、経済にしても、国が保持する戦力としても世界をリードする。


それも近年では某新興国のおかげで危うくなってしまったが・・・。



しかし、出会えたアメリカ国民は皆、紳士的だった。


家庭内の躾も行き届いている。


これらの真摯な国民性が今のアメリカの精神に代表される。



もちろんそのような人たちばかりではないよと知り合った米国人から訊いた。


異文化の交流の中でアメリカの独自性が花開いている。


アメリカンドリームという言葉は今でも通用しているのだろうか??



限られた才能を持つ人達だけがこの夢を掴むことができる。


才能を開花させるには人並みの努力では追いつかないだろう。


才能プラス努力、これが人種の坩堝といわれるアメリカでつかめる花なのだろう。



もし、昔に戻れたならばこの国でアメリカンドリームというものの一端にでも触れてみたい。