ワタシは乳がん、妹は白血病。
2019年1月 私が全摘手術をしました。
2019年4月 妹(享年49歳)が亡くなりました。
2024年4月 妹のご主人(享年55歳)が亡くなりました。
テーマ別「cancer sister's」では当初妹のことを書いていましたが、義弟のことも加えていきたいと思います。
 
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4月2日に義弟が海外で急死した連絡を受けてから約1ヶ月、無事にお葬式をすることができました。
 
4月10日〜17日まで、甥っ子と義弟の姉・弟は、遺体引き取りと遺品整理に海外へ。その後、お葬式の段取りをするのに時間がかかり、4月29日にお葬式をしました。エバーミング(遺体を長期に保存する技術)というのを初めて見ましたが、すごいですね、全く問題なく葬儀の日を迎えることができました。
 


義弟の出身地は群馬県。お葬式はGW前半の最終日。温泉に行って、その足でお葬式に行こう、というアイデアが浮かびました。お葬式に参列する従姉妹を誘って2泊の温泉旅行を企画。お葬式にかこつけて温泉に行くなんて不謹慎だ、と思う方もいるかもしれませんが、母が死んで、義弟が死んで、わかったことがあるのです。
 


それは、どんな悲しいことが起こっても、人はお腹も空くし、眠くもなる、ということ。何時間も何日間も、泣き続けることはできないし、1日くらい眠れない日はあっても、そのうち眠気は襲ってくるし、食欲がなくて一食二食、食べられなかったとしても、そのうちご飯を食べたくもなるのです。笑ったり、ご飯を食べたり、ぐっすり眠ったりしたら、いけないのではないか、自分は非情な人間なのではないか、という気持ちが一瞬よぎりますが、そういうことではないな、と思いました。悲しむ気持ちは頭や心にずうっと横たわっているのですから。
 


仏教では「喪に服す」という概念があります。1年間はお祝い事をしないとか、年賀状を出さないとか、ググると旅行も控えるとか、、、そういう意味で旅行を絡めたのは不謹慎な行動だという人がいるかもしれませんが、義弟はキリスト教で、なんとキリスト教には「喪に服す」という概念はないのです。死は穢れではなく、神のもとに帰る喜ばしいこと、なんだそう。


そんなわけで、今回、川原湯温泉と伊香保温泉を楽しむ機会を得ることができました。Jさん(義弟)ありがとう。