ワタシは乳がん、妹は白血病。
2019年1月 私が全摘手術をしました。
2019年4月 妹が亡くなりました。
この経過はテーマ別「cancer sister's」で綴っています。

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全摘手術をしてから5年が経ち、春先に母を見送り、4月になったら妹が亡くなって5年になるんだなぁ、、、と思っていた矢先の出来事です。


仕事から帰宅し、ひと息ついたタイミングで電話が鳴りました。いつもLINEでやりとりする甥っ子から。なんかあったかな?と思いつつ電話にでました。


妹が亡くなった時、一人息子の甥っ子は高校三年生。彼が大学に入るタイミングで、妹の旦那さん(義弟)は海外赴任となりました。そんなわけで私は、都内で一人暮らしを始めた甥っ子の保護者⁈保証人⁈のような存在になりました。


その甥っ子が電話の向こうから、信じられないことを話してきました。

「パパが死んだらしい、会社の人から連絡があった。」



「はっ⁈」

(エイプリルフールは昨日だよ)


にわかには信じられない話で、頭の中は真っ白、甥っ子にもどんな言葉をかけるべきなのか思いもつかず、、、ただ呆然とするばかり。びっくりし過ぎて、悲しいという感情も、涙が出る涙腺もストップ。甥っ子は「感情が渋滞して何も考えられない」と言いました。



甥っ子のパパ、つまり義弟とは、一週間ほど前に会ったばかりです。年末年始に帰国したにも関わらず、自身の父親の体調がすぐれないから、と、三月中旬に一時帰国をしていました。ちょうど一時帰国している間に私の母が亡くなり、忙しい中、葬儀にも参列してくれたのです。


また赴任地へ戻る前日は、息子の大学の卒業式でした。羽田のホテルへ息子が卒業証書を見せに行き、二人で撮った写真を私に送ってきていました。



この義弟が赴任地に戻り、一週間働いた後、会社に出社してこないため、会社の人が見に行ったら、トイレの前で倒れて亡くなっていたとのこと。遠く離れた海外での出来事で、この時点では死因もわからず、まったく実感が持てませんでした。悲しいのかどうかも頭が麻痺してわからず、気持ちが消化できないまま、その夜は時間が過ぎていきました。


あの晩の連絡を受けた時に頭が真っ白になった感覚は、一生忘れることはないでしょう。

急に死ぬなんて反則だよ

と義弟には言いたい。もちろん本人も1ミリも想定していなかった出来事に、天国で唖然としているに違いありませんが。