デーモンラバー | 愛こそすべて LOVE IS ALL

デーモンラバー

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 オルタナの始祖ソニック・ユースが音楽を担当してます。ソニック・ユースといえばサーストン・ムーア、映画界でもチョコチョコと名前を聞きます。そういえば今のソニック・ユースにはジム・オルークも加入してますよね、ジムが加入したソニック・ユースがどんなライブやるのか知らないけど、個人的にはジムの新作が聞きたい。
 日本のア二メ会社の買収にからんで、ネットと企業スパイの争いに巻き込まれていく4人。クロエ・セヴィニー、コニー・ニールセン、ドミニク・レイモン、シャルル・ベルリング。日本のエロアニメがチラホラでてきて、それを世界中に売り込もうと、東京のアニメ会社とフランス人が、真剣に会議しているのは笑えます。日本のアニメが世界の中でも評判がいいのはわかるけど・・・まあそんなに重要な要素でもないので気にしない。買収にからんで産業スパイが帆走し、誰が敵で、誰が味方かわからなくなり、気がついたらクロエはとんでもない世界にはまり込んでしまいます。ディープ、ディープなネットとアニメの世界には、僕らの知らない場所で、この映画みたいに異常な世界が待ち受けてるかもしれない。世界中でネットがつながり、誰でも気軽に情報を発信できるネットでは、膨大な量の情報を公開し、それにアクセスできる。そこではカオスティックな世界が広がる。これを、これまでの主要なメディア、テレビ、雑誌、新聞等で適用されていたようなモラルや、常識にそって規制するのは本当に難しいと思う。

イラクの武装組織が人質をネットで公開するのが普通になってるけど、こういうネットの使われ方というのは間違いなく新しい使い方で、ネットが普及した事で初めて可能となった。世界の中のイラクという一国で、ある地域の、どこかの町の、どこかの通りで行われている出来事が、ネットを通す事で、世界中に強烈なインパクトをあたえる事ができる。

 どんな分野でも新たな技術が普及したら、それを使って人間がまっさきにやる事といったら、やっぱりエロだよねぇ。欲望が人間を発展?させるのです。この映画は最後に近づけば近づくほど恐ろしい映画です、好奇心もほどほどに。