今までただ焼却処理していた桃の剪定枝。


以前、環境に関するお仕事に携わっていたこともあり、剪定した枝を何かに生かすことができたらなと思っていました。

今年からは、無煙炭化器というものを使用して炭にして畑に戻し、

 

 

 

 

「グルグルと資源が循環する」

 

仕組みを取り入れることにしました。

炭には見えないほど小さな穴が無数に空いていることから、微生物にはもってこいの住まいです。


また、通気性や保水性、排水性にも優れていることからも、土壌改良効果があるとされています。

ただ燃やしていたものが炭になってくれて、その炭が作物のベースとなる土壌に良い影響を与えてくれるならやってみようかな、という感じで最初は考えていました。

でも、色々調べていくと環境面で他にも良いことがあるみたい。

どうやら、空気がある状態で燃やしていると二酸化炭素が発生するけれど、高温で酸素が入りにくい条件で燃やすことで炭になり、それを畑にまくことで炭素のまま土壌に半永久的に蓄えることができ、二酸化炭素の発生も防げるとのこと。

 

 
 

 


この無煙炭化器を使えば炭が簡単に作れるので、その効果も期待できるということのようです。

「4パーミル・イニシアチブ」って取り組みも勉強しました。

世界中の土壌表層の炭素を4パーミル(0.4%)増やすことができれば、我々が経済活動などから増加させてしまっている二酸化炭素を、実質ゼロにすることができるという考え方に基づく取り組みです。

2015年のCOP21(国連気象変動枠組条約締結国会議)においてフランス政府によって提唱され、今は多くの国が取り組んでいて、日本もその取り組んでいる国の一つなんですね。

剪定枝の炭化は、その取り組みのひとつなのだそうです。

難しい言葉に囲まれ、頭の中もグルグルしていますが、桃畑やコットンの畑の土壌改良に良いこと、環境、資源循環に良いことには間違いなさそうなので、

 


「剪定枝の炭化」
 

続けていきたいと思います。