相馬黒光(そうま こっこう)

 

 明治、大正、昭和を生きて、もの凄い才を発揮した人だけど、夫婦のお墓(府中市多磨霊園)は予想外に質素だ。かつてはラス・ビハリー・ボースや娘の俊子と墓が並んでいたと記憶しているが、流石にインドの歴史教科書に載るボースだから分葬したのかもしれない。

 

 

 黒光は魔性の女のイメージで描かれることが多いが、それは間違い。

 臼井吉見の『安曇野』で忠実に描かれているが、子ども達への躾も当時としては極めてしっかりしていた。

 その黒光が、娘を偽装結婚させてまでも、ボースを守ろうとした。想像もできないほどの情と理だ。

 

 もし相馬愛蔵と結婚しなかったら、黒光の文才は与謝野晶子のように歴史に残ったかもしれない。

 黒光は中村屋でまず経営の才を発揮し、それを基盤に国際文化交流を育てていった。

 

 

 ポルトガルでプレーしているサッカー日本代表の相馬勇紀選手は相馬夫妻の玄孫だ。相馬黒光のマルチな才が遺伝しているように思う。ちなみに相馬選手は調布出身。

 

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#アンビシャスガール