大学バドミントン同好会が起こした宿の器物破損の問題。

 

 この困った問題は昔からある。

 夜中に部屋でプロレス大会をやって壁をぶち抜いたり、酔っ払って悪戯された女子部員が行方不明になったのを夜中まで探したり。もう何十年も民宿を利用してきて、宿主達が頭を抱えてきた問題だ。

 つまり、今回、たまたまSNSで炎上して表沙汰になっただけで、99%泣き寝入りになっている社会問題でもある。

 

 今や選挙権も持つ大人なんだから悪ふざけで終わらしてはいけない。大学が親の代わりに言い訳をすべきでもない。軽犯罪であっても毅然たる対処をして知らしめしてほしい。

 

 以下の投稿は8年前のものだ。学生スキー競技界では今でも困った学生達がいる。悪気はないんだけどね。

 コロナ禍の自粛中には「困った学生達を連れてきたのは内藤だ!」などという濡れ衣も着せられたりしたこともある。

 馬鹿な奴らだ、ではすまされない。

 

【学生スキー大会での出来事】

 

 秋田鹿角インカレ期間中、学生と宿の間にトラブルがあった。

 

 「食事に髪の毛が入っていた」「朝食に出たヤクルトの賞味期限が1日過ぎていた」というもので、民宿ではよくある落ち度である。

 

 宿の者に苦情を言えばよかったものを、わざわざ大会本部に苦情を言ったものだから騒ぎとなった。

  あわてて宿のご夫婦が謝罪に行ったが、学生の怒りは収まらず「宿泊費を返せ」「別の宿を手配しろ」と言い出した。

 さらに困ったことに宿の悪口をネットの口コミに書き込んでしまった。

 

 そもそもは宿の落ち度ではあるのだが、学生は大きな勘違いをしている。

 インカレは学生の大会だが、その大会を成功させるためにどれだけ地元の人たちが尽くしているのかわかっていない。現にその宿の若主人も仕事を休んで、スキー場に泊まり込みで会場整備を行っている。君たちは観光客ではないのだ。

 

 一時は大学のサークル担当者に抗議しようとも思ったが、幸い、その学生達は私からの話を分かってくれたようで、軽率な行動だったことを恥じ、大会後ではあるが手紙で宿に詫びてきたという。

 

 今回は互いに勉強になり円満な解決となったが、なかなかこうはいかないことが多い。露骨に反発したり、無視したり、親が出てきてこちらが非難されたこともある。

 

 競技界というのはいわば一般社会であるから、その自覚を持たなければいずれ本人が社会からたたかれる事になるだろう。