3月10日 東京大空襲
祖父が大久保駅長だったことから、母は東京大空襲で病身の祖母をおぶって逃げまどった。
学校では空襲や原爆、沖縄戦の悲惨さは教えるが、どうやって終結したかは扱わない。
今の世界‥、ウクライナもガザ地区も戦争を終わらせる術を誰も語れない。日本は太平洋戦争の終わり方を究極の核兵器使用まで経験している。
マリアナ沖海戦の敗北で、日本の敗北は決定的となった。つまり戦う戦力が尽きた、という事だ。
しかし政府は終戦への道を選択せず、サイパン、レイテ沖海戦と玉砕戦の道を邁進して、ついに神風特攻、本土決戦へと走り続けた。
国内政治の中で少しでも適切な力が働けば、空襲も沖縄戦も原爆投下もなかったかもしれない事を歴史から学ぶ。
そもそも戦争に勝ちや負けはあるのだろうか?
東京大空襲の時、母は18歳。
女学校の卒業式を前に、ときめく青春の時だった事を偲ぶ。