どうも田山には相性が悪い。

 前回の八幡平田山国体では、茨城県選手1年目としてコーチングボックスに上がったが、内藤智文の2人前から風が変わり、大変悔しい思いをした。結果は5位で良いジャンプだったが風の悲運、運営の非情さに悔し泣きした。

 ここはスキー場からの強い吹上げと、林の切れ目からのバックの風が交互に入り交じる。WF(ウィンドファクター)がない台なので、公平にスタートシグナルを出すのが難しい。

 

 結果について本人も含めて言い訳をしても意味がない。

 年が明けてからの試合は、ずっとジェットコースターの展開が続き、まだまだ安心して観ていられない状況が続く。

 風の不運は45%。

 しかし、選手による風待ちが極端で私は公平な試合と思えない。

 荒れた天候ではなかったのにWF(ウィンドファクター)のある直近の全日本や国際大会と結果が違いすぎている。前日の練習ではHSジャンプ。もちろん結果は風だけのせいではないのはわかっている。ずっと息子の戦いを観て、ここ一番の気負いは本人しか乗り越えられない。

 しかし、WFとして証拠が残らない中で、選手による風待ちは納得いかない。

 ある関係者は言う。「国体は個人戦ではなく、県別対抗だから仕方ない。」

 いろいろこの悶々とした気持ちはどう処理していいかわからない。本音で話し合える仲間が欲しい。

 

 WFがないならば、WFに変わる国内ルールが必要だと思う。

 結果の数字だけで評価される事が憂鬱である。