山梨県湯村温泉 常磐ホテル
湯村温泉は、昨年からホーム温泉のようになり、自粛明けからもう7、8回は宿泊している。旅館明治や弘法湯の湯使いは間違いなく日本百名湯に入るものだけど、湯温泉街の入り口にドーンとそびえる常磐ホテルは憧れだった。「いつかはクラウン」という言葉があったけれど、湯村温泉に来ると「いつかはトキワ」の思いなのだ。
常磐ホテルは湯村温泉の盟主けど、創業は昭和4年と意外と新しい。実は、母親の従兄弟が昭和40年代このホテルの支配人だったことから、子どもの頃からよく知っていた。昭和天皇のお気に入りで、皇太子(現在の上皇陛下)もよくご宿泊され、母親の自慢の種だった。(当時は子どもの泊まる処ではなく、自分はいつも宴会場まで)
まあそれがGoToと甲府おもてなしクーポンで朝食付2人で8000円🤗(さらに地域共通クーポン2000円)とバチが当たるぐらいのチャンスだった。正直、GoToさま様だ。神の恵みとこっそり思った。
部屋も最上階角部屋(目が覚めると目の前に富士山)で、リビングの広さは新婚旅行以来か?その代わり湯屋までが遠いのだが、井伏鱒二や山口瞳が愛した庭園は本当に素晴らしかった。
何よりも温泉の歴史、ホテルの歴史を生き生き語るフロントマネージャーの目が嬉しそうで、そこでも元気をもらった。
皇室と棋士の写真(卒業生=女流棋士のカレンダー見つけた)は資料館並みだが、もっともっと温泉の歴史、ホテルの歴史、ホテルを愛した人々の写真や話が知りたい。格式と敷居だけが温泉ホテルの価値じゃないと思う。
井伏鱒二のケヤキ
— 場所: 常磐ホテル Tokiwa-Hotel