喉がイガイガするとき、疲れた時、声の調子が悪い時、
よく市販ののど飴を舐める人がいますが、のど飴はお菓子です
当たり前ですが、声帯の疲労や疾患を治すことは一切なく、
ずっと舐め続けているとただ単に虫歯リスクを増やすだけなのでやめましょう
子役さんの稽古が終わると、
お母さんたちが一斉に子供たちにのど飴を渡して舐めさせるという話は、正直ゾッとします
正しい発声をしていたら、
歌ったり喋ったりしたあと喉が痛くなったり、
痰が絡んだり咳き込むことは一切ありません
子供の将来を本気で思うなら、
きちんとお子さんの発声に向き合ってください
声帯に直接働きかけるのは、吸入器です。
私が使用しているものを二つご紹介します。
①A&D超音波温熱吸入器
生理食塩水でむせることなく、暖かい蒸気が口いっぱいに広がるのでとても気持ちよく眠くなります。
薬剤を入れることはできないので治療と言うよりは、歌った後のクールダウンかちょっとしたメンテナンス的に使用すると良いでしょう。
②オムロン メッシュ式ネブライザー
非常にコンパクトで軽量。薬剤を入れることができるので、声帯疾患などには有効。霧のような細かい粒子の蒸気。
持ち運びも便利だし、組み立ても簡単なので、今後の地方での講演活動などにも持参する予定。
そして声帯疾患に一番大事なことは、喉を休めること!
歌わない!喋らない!よく眠ること。
正しい知識で行動しましょう!
ボイストレーナー:荒川久美江