ヒシアマゾン

信じられないと思うが昔は外国産馬・持ち込み馬にクラシックへの出走は認められていなかった。調教技術や産地による育成時間の違いから国内産馬を守るのが建前だが当時は走破タイムでも数秒の実力差があったので仕方ないと容認されていた。その時代、牝馬は成績に関わらず現役期間は短く繁殖引退するのが当たり前であった。1993年に米国生まれのヒシアマゾンが登場し阪神3歳牝馬S(現、阪神JF)を制し翌年はNZT4歳Sを春の大目標(当時、NHKマイルCもなかった)にして重賞3連勝で制してみせた。秋緒戦クイーンSは1.2倍圧倒的人気を背負ったが大きく出遅れたが直線追い込み楽勝する。主戦中館が「慌てる事はなかった、なんてったってヒシアマゾンだから」と言わしめその後も連勝を重ね重賞6連勝でエリザベス女王杯を制し世代最強牝馬となる。3冠馬ナリタブライアンと同じ世代だったこともあり堂々対決しジャパンCでは先着し国内最先着するなど最後方から怒涛の鬼脚で牡馬を蹴散らす姿にファンは盛り上がった。彼女の革命がその後ダイワスカーレット・ジェンティルドンナ・アーモンドアイ・グランアレグリアなどへ意思が受け継がれたことは忘れないで欲しい。

詳細は本家で楽しみください。

1994年 有馬記念

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