ツインターボ

「ツインターボ」逃げ特集では必ず取り上げられる彼だがオールカマー・七夕賞など重賞3勝も8歳で地方(上山競馬)に転厩、9歳まで走ったが33戦6勝という実績で古くはカブラヤオーやサイレンススズカ・エイシンヒカリのような特段強いという印象は薄い。それは安定しない成績が原因だがしかし誰よりも愛された馬である。通常の逃げはハナを奪い道中ペースを落とし直線で粘る、または好スタートから単騎逃げ長い隊列にしセーフティリードを稼いでゴールするパターンだと思う。彼はまったく違う、ペース配分など関係なくスタートからゴールまで全力で逃げる、だから大差で勝つか逃げ潰れるかの二択しかない。多くは彼の馬券を握りしめ逃げ潰れる姿を笑いながら「今日もダメだったね。」と言いながら拍手するという新たな競馬の楽しみ方を教えてくれた記録より記憶に残る名馬だからである。